
ポイントシステム
ポイントシステムとは、Formula One World ChampionshipつまりF1世界選手権におけるポイント授与の仕組みのことを指す。フォーミュラ1では、ドライバー部門のドライバーズ・シャンピオンシップとチーム部門のコンストラクターズ・チャンピオンシップの2タイトルで争われる。今季及び過去のランキングについては、F1ポイントランキングを参照されたい。
チャンピオンシップ・ポイント制
各レースの順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンが決定する。時代によってポイントが付与される順位は異なる。
ポイントシステムには、各レース結果のポイントの合計ではなく、その中の上位数レースのポイントのみの合計でランキングを算出する「有効ポイント制」と呼ばれる仕組みも存在する。他のマシンとの接触が不可避であるような不慮のアクシデントが多いカテゴリでは採用される事が多い。F1では、1990年まで有効ポイント制が用いられていた。
上位10台がポイントゲット
2010年にポイントシステムが改正され、上位10台のドライバーにチャンピオンシップポイントが付与されることになった。
- 1位…25ポイント
- 2位…18ポイント
- 3位…15ポイント
- 4位…12ポイント
- 5位…10ポイント
- 6位…8ポイント
- 7位…6ポイント
- 8位…4ポイント
- 9位…2ポイント
- 10位…1ポイント
ポイント付与の条件
チェッカーフラッグを受け入賞するのが基本であるが、突然のスコールやアクシデント等によって決勝レースが中断され、そのまま再開できない場合はどうなるのか?レギュレーションでは、中止されたレースの周回数によってポイント付与を規定している。
スタートから2周未満の場合
レースそのものが無効扱いとなり、ポイント配分は発生しない。
2周以上~レース周回数の75%未満の場合
通常付与されるはずの半分のポイントを該当順位のドライバー、チームに与える。一般にハーフポイントと呼ばれる。
2009年の第2戦マレーシアGPでは強烈なスコールで赤旗中断、レース続行は不能と判断されそのまま終了した。56周のレースが31周終了時点で中止された事から、規定の周回数の75%を満たしていないためハーフポイントが適用された。当時は1位から10-8-6-5-4-3-2-1のポイントが付与されるルールであったため、0.5ポイント刻みのポイントがドライバーに与えられた。F1では過去に5度適用されている。
レース周回数の75%以上を消化していた場合
規定周回数の四分の三以上を消化するとレースは成立したと見なされ、通常通りの満額のポイントが付与される。