チームオーダー無視の弁明に追われるペレスpart2 / F1アゼルバイジャンGP 2017《Preview》
23日(金)に幕を開ける第8戦F1アゼルバイジャンGPに向けて、フォース・インディアのセルジオ・ペレスが、カナダGPでのチームオーダー無視に対する釈明と、今週末のレースについての抱負を語った。
カナダでのレース終盤、リカルドを追い抜きあぐねていたペレスに対し、チームはそのすぐ後ろを走っていたエステバン・オコンに順位を譲るよう何度も無線を入れたが、ペレスは断固としてこれを聞き入れなかった。レース後、様々な関係者からこの件について問われた様子のペレスは、アゼルバイジャンGPへのプレスリリースの中でも、未だ釈明に終始した。
当のオコンはさほど気に留めていない様子である一方、ペレスの方はこの件をかなり気にしている事が窺える。
ペレス:F1アゼルバイジャンGPに向けて
セルジオ・ペレスいつだってチームのために戦ってる
モントリオールの後は、いろんな意見をたくさんもらったよ。でもチームは、チームオーダーなしにレースをさせてくれたから満足してる。僕はいつだってチームにとってベストな結果になるよう戦っているし、自分たちのレースに誇りを持ってるよ。エステバンとの順位入れ替えについては無線で話し合ったんだけど、僕のペースは良かったし、ダニエルのすぐ後ろを50周近く走ってたんだ。追い抜くチャンスは、周回遅れを交えたタイミングだって事は分かってたんだけど、追い抜ける程の速さはなかったんだ。
モントリオールが終わって気分はポジティブだよ。車は速かったし、競争力もあったからね。カナダは1年の中でもいい結果になるサーキットの一つなんだ。だから任務を果たさないといけなかった。バクーでのレースに向けて、良い弾みがつけられたんじゃないかな。バクーも、長いストレートとビッグブレーキングがあるサーキットだからね。ストリートサーキットはいつも楽しいよ。チームはここ数戦の間、マシンの開発面で素晴らしい仕事をしてくれてるから、今週も良い形になるんじゃないかな。
バクーは、去年のレースの印象がすごく強いね。僕らはすごくいいペースがあったからね。僕はこのサーキットのレイアウトが大好きなんだ。ギアボックスペナルティーから巻き返して、ポディウムに立ったっていうのはすごくスペシャルな気分だったよ。僕のフォーミュラーワン人生の中で間違いなくベストレースの1つだね。今年もスイートスポットが見つけられたら、かなりポイントが獲得できると思うよ。
セルジオ・ペレスは昨年のバクーで、7番グリッドから2位表彰台という優勝に値する程の偉業をやってのけた。フォース・インディアは、モントリオールでのゴタゴタから上手く抜け出すことができるだろうか。
チーフレースエンジニアのトム・マカローによれば、バクーにおけるマシンのセットアップには2つのポイントがあると言う。1つには、ここには長いストレートがあるので、トップスピードを稼ぐためにローダウンフォース仕様のウイングが必要であるという事、もう一つには、多くのコーナーは狭くそのすぐ脇には壁が立ちはだかるため、ドライビングの精度をあげるためのドライバビリティが重要になるという。
2017年第8戦F1アゼルバイジャンGPは、6月23日(金)18時からのフリー走行で幕を開ける。開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、アゼルバイジャンGPに関する情報については、F1アゼルバイジャンGP特設ページをご覧あれ。