
RB21は“じゃじゃ馬”にあらず?角田裕毅、適応に自信「ドライビングスタイルを変える必要はない」
ピーキーで扱いにくいとされ、実際、これまでに数々のドライバーが苦戦してきたレッドブルのマシンだが、角田裕毅は母国日本GPでのレッドブル初陣に向け、ドライビングスタイルを変える必要はないとし、じゃじゃ馬「RB21」への適応に自信を見せている。
RB21への第一印象「クセの強さはまだ感じない」
角田はレッドブル昇格の最終決定に先立ち、レーシング・ブルズから本隊への移籍に備え、英国ミルトンキーンズのファクトリーにあるシミュレーターで「RB21」をテストした。
リアム・ローソンが2戦立て続けで予選最下位に終わるなど、RB21は前年モデルの「RB20」以上にトリッキーと見られているが、角田は「他のドライバー達が言っているような“クセの強さ”はまだ感じていません」と述べ、RB21に対する初期印象はポジティブだと説明した。
「少なくとも極端に難しいとまでは感じませんでした。いくつか試したセットアップの中で、方向性は掴めましたし、ベースとしてはすごくいいと思いました」
「もちろんシミュレーターなので、完璧に実車を再現できるわけではありませんが、色々と試せて生産的な2日間になったと思います」として、レッドブルでの初陣に向けた準備が順調であることを明かした。
一方で、シミュレーター上ではRB21の不安定さや、ドライビングのしづらさはある程度把握しているという。「リアルのクルマとはやっぱり違うので、FP1で実際にどう感じるか次第で、そこではじめてセットアップを変えるべきかどうか判断できると思います」とし、実車での走行を通じた判断を重視する方針だ。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ガレージの前に立つ角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月3日(木) F1日本GPプレビュー(鈴鹿サーキット)
「自分のスタイルで勝負」VCARBでの経験が自信に
また、自身のドライビングスタイルを大きく変える必要はないと見ており、「今まで通りのドライビングスタイルで大丈夫だと思っていますし、VCARBでうまくやれていたからこそ、このチームに来れたのだと思います」と述べ、自信をのぞかせた。
「どうなるかは分かりませんが、もしかしたら、そのままでもすぐに良い感触を得られるかもしれません。昨年のレッドブルのパフォーマンスは2台とも良かったので、とても楽しみにしています」とも述べ、前向きな姿勢を示した。
さらに、昨年末のアブダビテストにおけるRB20の印象についても触れ、「95%以上の力でプッシュすると、すぐに前後が滑る感覚が出てきます。ターンインした瞬間に限界がわかるんです」と述べ、RB20の特性を「ターンイン直後の不安定さがずっとつきまとっていた」と表現した。
幸いにもアブダビは広いランオフエリアがあるため、「多少オーバープッシュしても大丈夫という安心感があって、すぐに限界まで攻められました」と振り返る一方で、「比較対象となるドライバーがいなかったため、自分のペースが適切かどうかは測りかねました」とも語っている。
RB20とRB21の性格の違いや進化の程度については、今後のレースを通じて明らかになるだろう。だが、少なくとも角田は現時点で、その準備と理解において確かな手応えを感じているようだ。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ガレージから手を振る角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月3日(木) F1日本GPプレビュー(鈴鹿サーキット)