パドックを歩く角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月3日(木) F1日本GPプレビュー(鈴鹿サーキット)
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角田裕毅、親友ガスリーとペレスから連絡「本当に嬉しかった」有益なアドバイス―自然体で語る”極秘”昇格の裏

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2025年F1世界選手権 第3戦日本グランプリを目前に控え、母国レースでレッドブル・レーシングでの初陣を迎える角田裕毅が心境を語り、かつてのチームメイトであるピエール・ガスリー(アルピーヌ)やセルジオ・ペレスから助言やメッセージを貰ったことを明かした。

「親にも言わなかった」極秘昇格の裏側

昇格の決定について、角田はチーム代表クリスチャン・ホーナーから内密にと伝えられていたと振り返った。

「“極秘に”と言われていたので、誰にも言いませんでした。そうは言っても電話は…いや、ここでは言えないけど、、もちろん冗談です! 本当に誰にも言いませんでした」

「両親にも、発表の前日に伝えたくらいです」としており、極めて慎重に情報管理がされていたことがうかがえる。

また、昇格が決まるまでの過程については次のように説明した。

「中国GPの後、最初の連絡はクリスチャンからでした。『準備しておいた方がいいかもしれない、状況が少し変わるかも』といった内容で、それが月曜か火曜でした」

「すでに鈴鹿に向けた準備のためにイギリスにいたので、レッドブル・レーシングのシミュレーターにも乗りましたが、その時点では“念のため”という感じでした」

「イギリスに滞在して2、3日後、クリスチャンから直接、昇格の連絡をもらいました」

REBLカーカルチャーミーティングに参加した角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月1日東京Courtesy Of Red Bull Content Pool

REBLカーカルチャーミーティングに参加した角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年4月1日東京

ガスリーとペレスから届いたエール

注目すべきは、かつてのチームメイトで、レッドブルでの経験を持ち、親友でもあるピエール・ガスリー(アルピーヌ)からのアドバイスだった。

昇格が明らかになった直後にもらった助言が、今週末に向けた準備において重要な役割を果たしたという。なかでも、ガスリーが自身のレッドブルでの経験を踏まえ、「あのときこうしておくべきだった」と思ったことを角田に伝えたことが大きかったようだ。

「ピエールからは、『レッドブルでの自分の経験から、やっておくべきことや気をつけるべきことを伝えたい』って連絡がありました。彼なりのアドバイスをいくつか共有してくれて、本当にありがたかったし、すごく役立ちました」と角田は明かした。

2人が交わした詳細な内容は明かされていないが、ガスリーはチームからの信頼を一瞬で失うことの怖さを痛感した経験がある。以前ガスリーは「最初のミスをした瞬間から、徐々に周囲の態度が変わったように感じた」と振り返り、「メディアには叩かれ、チームのサポートも十分じゃなかった」と述べている。

また、角田の昇格を支持しているペレスからも激励の言葉が届いたという。

「チェコからもサポートの言葉をもらいました。レッドブルファミリーの全ドライバーがメッセージをくれましたが、特にこの2人には感謝しています。大いに支えてくれて、どちらも本当に尊敬しているドライバーですし、本当に嬉しかったです」

マリーナベイ市街地コースのパドックを並んで歩く角田裕毅(RBフォーミュラ1)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)、2024年9月19日(木) F1シンガポールGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

マリーナベイ市街地コースのパドックを並んで歩く角田裕毅(RBフォーミュラ1)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)、2024年9月19日(木) F1シンガポールGP

プレッシャー?自然体変わらず「朝食どうしよう」

ホーナー代表から“結果を出すための期限”についての指示があったかと問われると、角田は「何戦以内に証明しろ、といった具体的な話はされていません」と答えた上で、「彼はすごく協力的で、こういうことを期待している、というような話だけでした」と述べた。

一方で、プレッシャーについては「今はあまり感じていない」と率直に述べた。

「プレッシャーっていうのは、結局サーキットに出てから自然と湧いてくるものだと思います。今のところはすごくリラックスしています」

「VCARBにいた時とあまり感覚は変わらないですね。ホスピタリティに入ったときなんて、『朝ごはん、何食べようかな』くらいしか考えてませんでした!」

「もちろん、予選になってホームGPっていう状況になれば、自然と緊張もあるでしょうけど、プレッシャーを感じても意味はないと思ってます。自信はあるし、自分なりに他のドライバーとは違う何かを見せられたらと思っています」

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