ガレージに立つリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)、2025年3月15日(土) F1オーストラリアGP予選
Courtesy Of Red Bull Content Pool

悔やむリアム・ローソン、”愚かなミス”でQ1敗退―レッドブル昇格初戦で失意の18番手

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レッドブル・レーシングでのデビュー戦、2025年のF1開幕オーストラリアGP予選でリアム・ローソンは、Q1を通過できず、18番手に終わった。最終ラップのターン13でコース外に飛び出しタイムを更新することができず、失意の1日を過ごした。

週末を通してローソンは厳しい時間を過ごしていた。自身のパフォーマンスを「遅すぎる」と厳しく評価した初日を経て、最終フリー走行ではパワーユニット周りに問題が発生。レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコによると、ターボに起因するトラブルだった。

この結果、ローソンは貴重な走行時間を失って僅か2周に留まった。クルマの変更点を確認するチャンスがないままに臨んだその後の予選では、最終セクターでグリップを失い、芝に乗り上げ、タイム更新の機会を失った。

ローソンは予選後、次のように語り、結果に対するフラストレーションを認めた。

「ラップの序盤は問題なかった。ターゲットタイム通りに走れていたけど、最終セクターでミスをしてしまった。高速コーナーで大きくスライドして、タイヤが駄目になってしまい、その後、最終セクターでコースオフしてしまったんだ」

「明らかに、愚かなミスだった。あってはならないものだった。あのラップから順調にペースを上げられていただけに、本当に悔しい」

ローソンとは対象的に、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは2列目3番グリッドを獲得した。

RB21についてローソンは「ドライブするのがすごく難しいというわけではない」として、敗因はクルマではなく、アルバート・パーク・サーキットでの走行経験がないこと、走行時間が限られてしまったこと、その結果としてミスをしたことにあると説明した。

天候に望みを託すローソン

イベント2日目までとは一転、決勝が行われる日曜の現地メルボルンは大雨の予報が出ている。ローソンは、レースでの巻き返しに向けては雨の助けが必要だと認めた。

「クルマは戦えるまでに改善してきていると思う。昨日に比べて遥かに良い状態だと思う。もし雨が降れば、全てが一変する。レースでポジションを上げていくためには雨が必要だ」と天候の変化に期待を寄せた。

ローソンは日曜のレースで、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)と並ぶ9列目18番グリッドから挽回に挑む。


2025年F1オーストラリアGP予選では、ランド・ノリスがポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリスが続き、マクラーレンが最前列を独占した。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。

決勝レースは日本時間3月16日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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