
もう2基目―F1開幕戦で早くもパワーユニット交換第一号 / 2025年F1オーストラリアGP
全24戦が並ぶ2025年シーズンの開幕戦で、早くもパワーユニット(PU)交換第一号が発生した。オリバー・ベアマン(ハース)はイベント2日目に向け、VF-25に今季2基目のコンポーネントを搭載した。
フルタイムF1ドライバーとして迎えた初日は、ベアマンにとって悪夢のような1日となった。2024年に3回の代役出場を経験しているものの、FP1開始からわずか37分でターン10でクラッシュ。マシンを大破させた。
特に車体右側に大きなダメージを負ったことでPUとギアボックスの交換を余儀なくされ、FP2への出走は叶わなかった。チームは2日目に向けて、今季2基目のICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-H、そしてエキゾーストを開封した。
Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE | EX |
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ベアマン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
PU交換を経て、ベアマンは最終プラクティス(FP3)で挽回を図ったが、最初のフライングラップで再びトラブルに見舞われた。ターン11への進入時に芝にわずかに乗ったことでバランスを崩しスピン。 そのままグラベルに捕まり、走行2周でクルマを降りることとなった。
幸いにも壁との接触はなかったが、大量の砂利に飛び出したことでフロアへのダメージの可能性が否定できない。
また、週末を通して大幅に走行時間を失ったことで、予選に向けた準備に大きな影響が出るのは避けられない。これまでのところ、19歳のルーキーにとって厳しい開幕戦となっている。
Courtesy Of Haas
ステージ上でファンと交流するオリバー・ベアマン(ハース)、2025年3月15日F1オーストラリアGP