
アロンソ「教えないし、答えない」飛び出したコメント拒否宣言―”今季金曜取材”に沈黙貫く方針
失望の表れか、それとも意図的な情報統制か――。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、全24戦が並ぶ2025年シーズンを通して、金曜のメディア対応では沈黙を貫く方針を示した。
13番手で初日を終えるも、注目は取材対応
2025年F1開幕戦オーストラリアGPのフリー走行2回目(FP2)が終了し、アロンソは13番手で初日を終えた。しかし、この日の注目は彼の走行内容よりも、セッション後の取材対応に集まった。
「セッションを終えて、何を学んだか?」との問いに対し、アロンソは「何も。もし何か学んだとしても、教えない」と返答。さらに、「ここ(取材エリア)に来ているのは義務だからだ」と皮肉交じりに笑みを浮かべた。
「この先には24回、金曜日がある。今みたいに何でも聞いてくれ。でも僕は答えない」
具体的なコメントを避ける姿勢を徹底
アロンソはこの日、FP1では8番手、FP2では13番手を記録し、合計50周を走破した。しかし、プレシーズンテストとの比較を通じたマシンのフィーリングについての質問にも、具体的な回答を避けた。
「今からチームと一緒に洗いざらい確認し、今日やったことを内々で話し合うことになる。ラップは重ねたし、クルマは走っている。エンジンも生きている。ブレーキも問題なく、ギアボックスも機能してる」と述べるにとどめ、技術的な評価やセットアップの方向性については一切言及しなかった。
アストン代表カウエルは詳細を説明
アロンソが多くを語らなかった一方で、アストンマーチンのチーム代表アンディ・カウエルは、チームの取り組みについて具体的な見解を示した。
「今朝(FP1)はそれぞれのマシンで異なる実験を実施した。2種類のレース用タイヤを使用し、走行データを収集した」と説明。低温と雨に見舞われたバーレーンでのプレシーズンテストを経て、チームはメルボルンでの初戦に向けて最適なセットアップを模索し、それを投入したことを明らかにした。
アロンソの沈黙は戦略か、それとも不満の表れか
アロンソはこれまでも金曜セッション後の取材では多くを語らない傾向があったが、今シーズンはそれを徹底する意向を明確にした。今後、初日の成績次第でこの姿勢が変化するのか、それとも終始沈黙を貫くのか。その動向に注目が集まる。
2025年のF1オーストラリアGP初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢がこれに続く結果となった。
FP3は日本時間3月15日(土)10時30分から、公式予選は同14時から1時間に渡ってアルバート・パーク・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。