ガレージに押し戻される角田裕毅(RBフォーミュラ1)の22号車VCARB 01、2024年10月26日(土) F1メキシコGP予選(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

RBデゾトゥー「Q3進出は可能だった」ダブル敗退への失望認める

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RBの車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは、10月26日のF1メキシコGP公式予選を終えて、ダブルQ2敗退に終わったことに対する失望を認めた。

搭載されたフロアにはスペックに違いがあったが、エルマノス・ロドリゲス・サーキットでのVCARB 01は、プラクティスを通して2台揃ってトップ10圏内を維持する印象的なペースを刻んでいた。

それだけに、予選に向けてはQ3進出が見込まれたものの、期待の角田裕毅はQ2の最終ラップでクラッシュを喫し、その後方を走行していたリアム・ローソンはラップの中止を余儀なくされた。

デゾトゥーは「チームの誰もが、今日の予選結果に少しガッカリしている。昨日の段階からQ3進出が可能なマシンだと感じていたからだ」と振り返った。

「Q1では2台ともが余裕をもって突破し、Q2の最初のランを終えた時点でトップ10入りは可能だと考えていた」

「ただ残念ながら、ユーキは最後のアタックで、ターン12のブレーキングでコントロールを失い、バリアに衝突した」

「これにより赤旗が振られたことで、リアムはラップを走り切ることができなかった」

不本意な結果に終わったもののデゾトゥーは、角田裕毅に深刻な怪我がなかったことを明かし、「それでも我々は、まずまずのグリッドポジションからレースをスタートする。ポイント獲得に足るペースはある。明日は入賞を目指すことになる」と付け加えた。

角田裕毅はローソンと並ぶ6列目11番グリッドに着く予定だが、クラッシュによるスペック違いのパーツ交換が発生するなどした場合、グリッド降格ペナルティやピットレーンスタートとなる可能性もある。

ピットウォールからガレージを見つめるギヨーム・デゾトゥー(RBフォーミュラ1車両パフォーマンス責任者)、2024年9月19日(木) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピットウォールからガレージを見つめるギヨーム・デゾトゥー(RBフォーミュラ1車両パフォーマンス責任者)、2024年9月19日(木) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)


2024年F1メキシコGP予選ではカルロス・サインツ(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

決勝は日本時間10月27日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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