10月26日のF1メキシコGP公式予選で11番手に終わった角田裕毅（RBフォーミュラ1）は、Q2敗退の原因となったクラッシュを「奇妙」と振り返るとともに、ピットレーンスタートへの懸念を認めた。

1回目のラップを終えて暫定8番手につけた角田裕毅はQ2の最終ラップで、スタジアムセクション入口のターン12に向けたブレーキングで左フロントをロックさせてしまい、車体左側からバリアに衝突した。

1セットしかないと見られる新型フロアの損傷はもちろん、リアを打ったことでギアボックスへのダメージも懸念される。

初日の2回のプラクティスで3番手を刻み、予選直前の最終FP3でも7番手と、Q3進出はほぼ確実と見られただけに、今回のクラッシュはあまりに手痛いものとなった。

クラッシュについて角田裕毅は「フロントブレーキがロックしたような感じで、兎に角、クルマのコントロールを失ってしまいました」と説明した。

「週末を通して、あの場所でトラブルを抱えたことはなかったため、正直、少し奇妙ではありますが、チャンスを最大限に活かせず本当に残念です」

とは言え、ペースそのものは好調だった。日曜のレースでは、ポイントを懸けて争えるだろうか？

「まずはクルマの状態を確認しなければなりません。ピットレーンからのスタートにならなければよいのですが」と角田裕毅は語る。

「明日はできる限りのことをするつもりです」

決勝に向けて予選時と異なる仕様のパーツを装着した場合、パルクフェルメ規定違反でピットレーンスタートが命じられることになる。

角田裕毅のクラッシュは本人だけでなく、チーム全体のリザルトを損ねるものとなった。

最初のラップを終えて、角田裕毅から0.033秒遅れの9番手につけたチームメイトのリアム・ローソンは、最終ラップでタイムを縮めていたものの、赤旗によりラップの中止を余儀なくされたドライバーの一人だった。

クルマを降りたローソンは、赤旗がなければ余裕を持ってQ3に進出できたはずとの考えを示した。

2024年F1メキシコGP予選ではカルロス・サインツ（フェラーリ）がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン（レッドブル）、3番手にランド・ノリス（マクラーレン）が続く結果となった。

決勝は日本時間10月27日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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