2024年FIA-F1世界選手権第20戦、メキシコGPの予選が現地10月26日に行われ、カルロス・サインツ（フェラーリ）が通算6回目のポールポジションを獲得した。週末を通してトップ10を維持していた角田裕毅（RB）は、クラッシュを喫して11番手に終わった。

Q3最初のラップで暫定ポールに立ったサインツは、最終ラップで自己ベストを更に縮める1分15秒946を刻み、後続に0.225秒の大差をつけた。

マックス・フェルスタッペン（レッドブル）はターン2のシケインで4輪全てがコースから離れたとして、暫定2番手相当のQ3の1回目のラップが抹消され、劣勢に追い込まれたものの、ランド・ノリス（マクラーレン）を0.089秒差で抑えて最前列2番グリッドを獲得した。

シャルル・ルクレールは1回目のラップで暫定2番手につけたが、最終ラップで改善できず4番手に後退。フェラーリは最前列独占を逃した。

フェラーリが2台をQ3に送り込んだ一方、タイトルを争うフェルスタッペンとノリスは日曜のレースで単騎での一騎打ちに臨むこととなった。

ノリスはトップでQ1通過を果たしたが、FP3最速のオスカー・ピアストリは、トラックリミットでラップを抹消された挙げ句、最終ラップも振わず、今季初のグランプリ予選Q1敗退を喫した。トラックリミットがなくともQ2には進めなかった。

2025年のシートを巡ってRBのドライバー達から大きなプレッシャーがかかる中、母国レースを迎えるセルジオ・ペレス（レッドブル）は18番手でノックアウトした。

メルセデス勢はジョージ・ラッセルが5番手、最終2個目のコーナーでミスを喫したルイス・ハミルトンが6番手に続いた。

FP2でのクラッシュを経てメルセデスは、カーフュー（深夜作業禁止令）規定の例外条項を使ってラッセルのクルマの修復に取り組んだ。シャシーは交換されたが、パワーユニットとギアボックスに問題はなかった。

ハース勢はケビン・マグヌッセン（ハース）が中団最上位の7番グリッド、ニコ・ヒュルケンベルグが10番グリッドを持ち帰った。

ピエール・ガスリー（アルピーヌ）はアレックス・アルボン（ウィリアムズ）を抑えて8番手を記録した。

初日にトップ3をキープしたRB勢は、ミッドフィールド最上位候補として予選に乗り込んだものの、2台ともにQ3進出を逃した。

1回目のラップを終えて角田裕毅は8番手、リアム・ローソンは0.033秒差の9番手につけたが、最終ラップでは、角田裕毅がスタジアムセクション入口のターン12に向けたブレーキングで左フロントをロックさせてしまい、車体左側からバリアに衝突した。

セッション残り10秒で赤旗が振られたことで、ローソンやタイムを改善していたフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）を含むフライングラップ中の全員がラップを中止しなければならなかった。

ギアボックスや、1セットしかないと見られる新型フロアの損傷が懸念される。

決勝レースは日本時間10月27日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第20戦メキシコGP予選リザルト

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F1メキシコGP特集