延長タイヤテストで角田裕毅が再び3番手、フェルスタッペンはエンジン問題で無計時 / F1メキシコGP 2024《FP2》結果と詳報
タイヤテストのために90分間に延長された2024年のF1メキシコGP金曜2回目のフリー走行では、カルロス・サインツ(フェラーリ)がオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を0.178秒差で交わしてトップに立った。角田裕毅(RB)はFP1に続き、再び3番手を記録した。
公式タイヤサプライヤーのピレリは国際自動車連盟(FIA)の承認を得てセッションを30分延長。90分間に渡って、新しいC6コンパウンドを含む2025年に向けたタイヤテストを実施した。ピレリが目指しているのは、オーバーヒートとデグラデーションの低減だ。
各チームは定められた手順に従って走行し、来季に向けたデータをピレリに提供しつつ、週末に向けた準備を進めた。
- 各チームに2種類(無印)のタイヤを計4セット供給
- 1つは2024年仕様のC4またはC5
- 1つは2025年仕様のC4、C5、C6のいずれか
- 5周の低燃料走行はプッシュ、クール、プッシュ形式。燃料は20kgでDRSは使用可。
- 12周の高燃料走行は、100kgの燃料を積み、DRSを使用せず全力走行
- 2台のタイヤ装着順:1台は2024年型→2025年型で、もう1台は逆順
- FP1未出走ドライバー:1時間のみタイヤテスト、残り30分は自由(ただしタイヤは追加の新品ミディアムあるいはFP1持ち越しタイヤに限定)
RBには2024年型C5と2025年型C6が供給され、リアム・ローソンは角田裕毅から0.682秒遅れの10番手をマークした。ウィリアムズとアストンマーチンにも新型C6コンパウンドが供給された。
クルマ毎にコンパウンドが全く異なり、プッシュラップのタイミングもマチマチであるため、タイムシートから読み取れることは多くない。また、ピレリにとっても期待していたような理想的なデータを得ることはできなかった。
FP1でオリバー・ベアマンと接触してクラッシュしたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、クルマの修理が間に合わず欠場した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はFP1に続いてホンダRBPT製パワーユニットの異音を訴え、ノータイム19番手でセッションを終えた。
2回目のプラクティスでも赤旗による中断が発生した。
開始15分を前にジョージ・ラッセル(メルセデス)がターン8のイン側の縁石に乗り上げ、ボトミングを繰り返したクルマのコントロールを失ってターン9のバリアに激突した。
W15は大きく損傷し、ラッセルはメディカルセンターで検査を受けたが、深刻な怪我はなく、程なくしてパドックに戻った。
ランド・ノリス、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、周冠宇の5名はそれぞれ、FP1で若手ドライバーにシートを譲ったため、ミディアムで計測ラップを走行した。
3回目のフリー走行は、日本時間10月26日(土)26時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第20戦メキシコGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:17.699 | 34 | |
2 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:17.877 | +0.178 | 30 |
3 | 22 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 1:17.878 | +0.179 | 30 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:17.887 | +0.188 | 31 |
5 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:17.948 | +0.249 | 35 |
6 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:18.239 | +0.540 | 34 |
7 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:18.279 | +0.580 | 35 |
8 | 77 | ボッタス | ザウバー | 1:18.351 | +0.652 | 32 |
9 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:18.392 | +0.693 | 32 |
10 | 30 | ローソン | RB ホンダRBPT | 1:18.560 | +0.861 | 29 |
11 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:18.579 | +0.880 | 34 |
12 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:18.621 | +0.922 | 34 |
13 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:18.656 | +0.957 | 30 |
14 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:18.890 | +1.191 | 34 |
15 | 43 | コラピント | ウィリアムズ | 1:18.908 | +1.209 | 30 |
16 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:18.942 | +1.243 | 30 |
17 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1:18.980 | +1.281 | 37 |
18 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:19.041 | +1.342 | 4 |
19 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 4 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 22℃ |
路面温度 | 32℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1メキシコGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | エルマノス・ロドリゲス・サーキット |
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設立 | 1962年 |
全長 | 4304m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |