RBエギントン:角田裕毅のクルマに「致命的」なダメージ、ストロールとの衝突で
RBのテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは、ランス・ストロール(アストンマーチン)との衝突により、角田裕毅(RBフォーミュラ1)のクルマは致命的なダメージを負ったと説明した。
F1アゼルバイジャンGPの1周目、ストロールはターン4でイン側に飛び込み、角田裕毅の車体右側面に左フロントをぶつけた。サイドポッドに大きな穴が開くなど、深刻なダメージを負った角田裕毅はその後、ズルズルとポジションを落としていき、14周目にクルマをガレージに入れリタイアした。
角田裕毅をリタイヤさせた理由についてエギントンは「ユーキのレースは、スタート直後のストロールとの接触で終わってしまった。そのダメージと空力性能の低下は、リタイアせざるを得ないほど致命的だった」と説明した。
この日チームは、11番グリッドの角田裕毅の得点に期待を寄せていたが、前戦イタリアGPに続いてレース開始早々のリタイヤを余儀なくされたため、ポイントはもちろん、走行データすら収集できなかった。
スチュワードは一件を調査せず、レーシングアクシデントとみなした。チーム代表を務めるローラン・メキーズは、少なくとも角田裕毅に非はないと考えている。
メキーズは、角田裕毅が「不運にも1周目に接触に巻き込まれた」と語り、「期待していた週末にはならなかった」として、「数日後に行われるシンガポールの市街地レースで、より良い結果を目指したい」と付け加えた。
角田裕毅は「本当に不要な動き」であるとしてストロールを非難した。一方のストロールは、角田裕毅がスペースを与えなかったと責めた。
14番グリッドからスタートしたダニエル・リカルドも13位と、ポイント圏外に留まり、RBは3戦連続ノーポイントに終わった。
一方でコンストラクターズ選手権争いのライバル、ハースは、オリバー・ベアマンが10位入賞を果たし、RBとの差を5ポイントに縮めた。
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を逆転して今季2勝目を上げた。
マリーナベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは9月20日のフリー走行1で幕を開ける。