シャルル・ルクレールがドライブするフェラーリSF-24、2024年F1イタリアGP
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ティフォシ歓喜!ルクレール、不意の1ストップでマクラーレンを撃破…角田裕毅は被弾DNF / F1イタリアGP 2024《決勝》結果と詳報

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2024シーズンのFIA-F1世界選手権第16戦イタリアGP決勝レースが現地9月1日に行われ、予選4番グリッドのシャルル・ルクレールが1ストップ戦略で最前列のマクラーレン勢を交わし、フェラーリの聖地モンツァで大逆転優勝を飾った。

2番グリッドのオスカー・ピアストリは、1周目の第2シケインでアウト側からマクラーレンの僚友、ランド・ノリスを交わして首位に浮上。トップチェッカーに向けて順調にレースを進めていたが、特に左フロントのグレイニングによるパフォーマンスの低下を受け、2ストップに切り替えたことで流れが一転した。

マクラーレン勢が2ストッパーに移行したことで40周目に1-2に立ったフェラーリ勢は、カルロス・サインツこそポジションを守りきれず4位でフィニッシュしたものの、タイヤに優しいSF-24の特性もありルクレールは、38周のロングスティントを見事にマネジメント。2.664秒差でピアストリを退け、地鳴りのようなティフォシの大歓声を受けた。

開始早々にチームメイトに交わされたノリスは、ラインを外れたことでルクレールにもオーバーテイクを許し、1周目を終えたところで3番手に後退。ポールからの1周目後退記録を5回に伸ばし、前戦オランダGPに続く2連勝の期待とは裏腹に3位表彰台に留まった。

恐らくは、そもそもフェラーリは1ストップを狙っていたわけではなかった。14周目のノリスの先行ストップに対してフェラーリは、アンダーカットを防ぐべく翌周にカバーに動いたものの、ポジションを守ることはできず、ルクレールは無線を通して、アンダーカットを防げる状況ではないのに何故反応したのかと憤りをあらわにした。

3番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)は1周目のターン1を通過できず、シケインをカットしたことで早々に6ポジションを失い、7位に巻き返すのが精一杯だった。チームメイトのルイス・ハミルトンは5位でクルマを降りた。

Q2敗退を喫した昨年のシンガポールGP以来、最悪の予選成績に終わったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、7番グリッドから1ポジションアップの6位でフィニッシュした。僚友セルジオ・ペレスはポジションを1つ失い8位でチェッカーを受けた。

ケビン・マグヌッセン(ハース)はピエール・ガスリー(アルピーヌ)との接触により10秒ペナルティを受けたが、9位のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)に次ぐ10位入賞を果たした。

同時に2点のペナルティポイントが科されたことで累積点が12点に達したことを受け、ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団はF1競技規則第4条2項の定めに従い、マグヌッセンのスーパーライセンスを次戦停止とする決定を下した。同規定が導入されて以降、出場停止を受けたドライバーはこれまでにいなかった。

モンツァ・サーキットのターン2でエステバン・オコン(アルピーヌ)を追う角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年9月1日(日) F1イタリアGP決勝Courtesy Of Red Bull Content Pool

モンツァ・サーキットのターン2でエステバン・オコン(アルピーヌ)を追う角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年9月1日(日) F1イタリアGP決勝

角田裕毅(RBフォーミュラ1)は1周目に2つポジションを上げて14番手に浮上したが、5周目のターン1で後方ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に脇腹を突かれてフロアにダメージを負い、8周目にクルマをガレージに入れてリタイヤした。ヒュルケンベルグには2点のペナルティポイントと10秒ペナルティが科された。

そのヒュルケンベルグはオープニングラップのアスカリで角田裕毅のチームメイト、ダニエル・リカルドと接触していた。

インシデントの責任を問われて5秒ペナルティを受けたリカルドは、ピットストップでこれを消化しようとしたものの、停止した際にピットクルーがクルマに手を触れために適切に消化しなかったとみなされた。そのため追加で10秒が科され、12位フィニッシュの最終13位という結果に終わった。

更新中…

2024年F1第16戦イタリアGP決勝リザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 53 1:14:40.727 25
2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 53 +2.664s 18
3 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 53 +6.153s 16
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 53 +15.621s 12
5 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 53 +22.820s 10
6 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 53 +37.932s 8
7 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 53 +39.715s 6
8 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 53 +54.148s 4
9 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 53 +67.456s 2
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 53 +68.302s 1
11 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 53 +68.495s 0
12 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 53 +81.308s 0
13 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 53 +93.452s 0
14 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 52 +1 lap 0
15 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 52 +1 lap 0
16 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 52 +1 lap 0
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 52 +1 lap 0
18 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 52 +1 lap 0
19 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 52 +1 lap 0
NC 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 7 DNF 0

コンディション

天気晴れ
気温34℃
路面温度54℃

セッション概要

グランプリ名 F1イタリアGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 モンツァ・サーキット
設立 1922年
全長 5793m
コーナー数 11
周回方向 時計回り

F1イタリアGP特集