ダニエル・リカルド、RBの戦略に苛立ち「失敗を甘んじて受け入れる余裕はない」
6日(土)に行われたF1第12戦イギリス公式予選を15番手で終えたダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、ランプランやコースインのタイミングといった戦略面でチームが適切な判断を下していれば、もっと良い結果を残せたと考えている。
路面コンディションが移ろいゆく難しい状況の中、リカルドは10番手でQ1を突破したものの、Q2のランプランはリカルドを苛立たせた。
コースインが遅れた結果、リカルドは混雑するコース上でトラフィックをかき分けながら、かつ大慌てで最終ラップに向かわなければならず、タイヤの準備が全くままならない状態で計測を開始。チームメイトの角田裕毅から0.68秒遅れの15番手でクルマを降りた。
レースエンジニアのピエール・ハムリンはビルドラップを通して終始、「プッシュだ、プッシュ。できるだけ多くのクルマを交わしてくれ。時間がない、時間がない」とリカルドに声をかけ続けた。
コンディションが一番良い時だったと思うけど?と問われたリカルドは「全然違う。全くそうじゃなかった。正直Q2はね…あれについては話し合って解決する必要がある」と語った。
「あの時は、、僕には意味が分からなかった。でも長々と話をしている余裕はなかった」
「正直、両方のラップともランプランが悪かったように感じてる。その結果、最終コーナーで(他車を追い抜かなければならず)敵を作ることになった。自分がされたら嫌なことをやれって指示された。そうしないとラップに間に合わないからって」
「ジョー(周冠宇)から1.5秒、2秒後ろでラップを始めることになった。ダーティーエアーの中で良い予選ラップを刻むなんて不可能だ」
「だから、一番良い状況でラップを走ったって言われたけど、正直、それには程遠かったんだ。一番良くないセッションの1つだったことは確かだ」
タイム的には当然として、気分的にも最悪の形で予選を終えることにはなったが、何より重要なのはレースのリザルトだ。
「もちろん、やるべきことをやって明日に向けて考えるよ。もう過ぎたことだし。15番手。これが現実だ」
「今週末は苦労している。ここ3戦は楽じゃなかった。なんとかやり遂げてきたけど今週末は、、チームとしてね…それが苛立ちの原因だ。失敗を甘んじて受け入れる余裕はないのに」
「さっきも言ったけど、Q2の2回のランは本当に疑問の残るプログラムだった。最適解には程遠かった。8番手あたりにいけたとは言わないけど、チャンスを自ら逃してしまった」
「明日はどうなるだろうね。天気がどうなるかも分からないし。取り合えす報告会を終えて胸のつかえを全て取って、熱いシャワーを浴びるのを楽しみにすることにするよ」
2024年F1イギリスGP予選ではジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得。2番手にルイス・ハミルトンが続いたことでメルセデスが最前列を独占する結果となった。
決勝レースは日本時間7月7日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。