MotoGPへの「関心」認めるハミルトン、グレシーニ買収の憶測を巡り…マルケス含むライダーも反応
グレシーニ・レーシングの買収交渉が報じられたことを受けルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ロードレース世界選手権(MotoGP)での投資に関心を持っていると認めたが、現時点では積極的に検討しているわけではないようだ。
英The-Raceは今週、7度のF1ワールドチャンピオンが、MotoGPに参戦するグレシーニ・レーシングの買収に向けて現在、交渉を進めていると報じた。
2021年には「エクストリームE」に参戦すべくX44チームを設立。翌年にはロブ・ウォルトン率いる投資家グループに加わり、アメリカンフットボールのデンバー・ブロンコスを買収するなど、ハミルトンは既にビジネスオーナー業に進出している。
F1イギリスGPを前にグレシーニの買収に興味を持っているのか?と問われたハミルトンは、「MotoGPはずっと好きだったし、このスポーツの潜在的な成長に興味はあるけど、まだそこまで深くは考えていない」と答えた。
「でも何事も起こり得るし、前にも言ったけど、出資に関心を持っているのは確かだ。すでにブロンコスでは、チームオーナーになるための第一歩を踏み出したしね」
「だから、今後5年から10年の間に、もう少しばかり何かが起きるかもしれない。どうなるか見てみよう」
同じ日、ドイツGPが行われるザクセンリンクで行われたMotoGPの会見でも買収報道が話題となり、ホルヘ・マルティン、フランチェスコ・バニャイア、そして現在グレシーニに所属するマルク・マルケスに質問が投げかけられた。
バニャイアは「何と言っていいか分からないけど、想像力というものは本当に素晴らしいよね!」と答え、マルティンは「それについては僕も見たけど、憶測ばかりでいつも結局、何も起こらない。もし実現すれば興味深いけどね。だってこのスポーツが成長しているってことなわけだから」と返した。
マルケスは「もしそれが本当なら、僕らのスポーツにとって良いことだと思う。それに、例え本当でなくとも良いことだ。だってMotoGPは話題に上がることが必要なんだから」と語り、「僕はF1チームを買おうかと思ってるんだ。まあ、そんなお金はないんだけどね!」と会場の笑いを取った。
ハミルトンは「昔から4輪よりも2輪の方が好きだった」と公言するほど、バイク、二輪レースの熱狂的な愛好家として知られており、2019年にはバレンティーノ・ロッシとバレンシアでお互いの愛機を交換。ヤマハMotoGPバイク「YZR-M1」を走らせたこともある。