Courtesy Of Red Bull Content Pool
F1カナダGPで”観客多数”がコースに侵入「容認できない」FIA、主催者に再発防止を要求
2024年6月9日にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われたF1第9戦カナダGPで、大勢の観客がセキュリティラインを突破してコースに侵入した件を受け、国際自動車連盟(FIA)はイベント主催者であるオクタン・レーシング・グループに再発防止を要求した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季6勝目となるチェッカーフラッグを受けた後、まだF1マシンが走行していたにも関わらず、複数のエリアでコースに侵入する「大勢の観客」の姿が確認された。
デレク・ワーウィックら4名の競技審判団はオクタン・レーシング・グループの代表者を召喚。合理的な措置を講じなかった事が「危険な状況」を生み出したとして、FIA国際競技規定第12条2項1号hに違反したと結論付けた。
主催者は安全対策の不備により観客がコースに侵入する事態を防ぐ事ができなかったと認めた。スチュワードと主催者は、これが「容認できない状況」であるとの見解で一致した。
主催者は再発防止に向けて徹底的な調査を行い、2024年9月30日までに改善計画をFIAに提出し、2025年のカナダGPまでに対策を講じると約束した。一方で、安全対策の改善に多大なコストを投入したものの、期待された効果が得られなかったことに失望しているとも表明した。
スチュワードは主催者に対し、同じ状況が再発した場合、多額の罰金を科すと警告した。
2023年オーストラリアGPや2023年のブラジルGPでも同様の事件が発生している。