選手権首位フェルスタッペン「兎に角、酷かった」まさかの7番手、ペースとバランスに苦戦…妨害ハミルトンを批判
チャンピオンシップ・リーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はペース不足とマシンバランスに苦戦し、F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの初日プラクティスを7番手で締め括る事となった。
レッドブルは他のチームより低いパワーモードでエンジンを運用していたようだが、この日の不振はそれだけで説明できるものではなく、フェルスタッペンは2回のプラクティスを通して3度ものコースアウトを喫した。
特に苦戦したのはヘアピンのトサ(ターン7)から始まる第2セクターだった。FP1でフェルスタッペンは、第1・第3セクターで最速を記録する一方、ミドルセクターで0.5秒近くも遅れ、「ターン11は最悪だ。まったくグリップがない」と訴えた。
またセットアップを変更して臨んだFP2では、ミディアムタイヤでの走行は大きく改善したものの、より柔らかいソフトを装着すると「クソっ、なんてこった。わけが分からない。何もかもが難しい。今回は急にフロントのグリップが上がってスピンしかけた」と不満を漏らした。
クルマを降りたフェルスタッペンは「難しい一日だった。兎に角、良いバランスを取るのが難しくて、本当に容易にクルマのコントロールを失う状況だった。ただただ悪かった。だから、幾つかの点を見直す必要がある」と振り返った。
「それに快適でもなかったし、ロングランも本当に悪かったから、明日、競争力を発揮するために改善しなきゃならない点が幾つかあるのは間違いない」
フェルスタッペンは2回目のフリー走行で、ヴィルヌーブ・シケイン(ターン5・6)に向かう際に低速で走行するルイス・ハミルトン(メルセデス)に遭遇。苛立ちをあらわにする場面があった。
一件についてフェルスタッペンは「これが初めてじゃないんだ。その度に冷静でいようと心掛けているけど、また同じことが起きた」と批判したが、深くは追求しなかった。
「ただ、それについてはあまり話したくない。今日の僕らの真の問題はそれじゃなく、酷くペースがなくて、これを改善しなきゃならないって部分にあるからね」
遭遇した直後にコックピット内から手を振って謝罪の意を示したハミルトンはセッション後、「結局のところは僕のミスだったから謝ろうとしたんだけど、彼はあまりに苛立っていたみたいだね」と振り返った。
土曜の予選に向けてレッドブルはパフォーマンスを取り戻す事ができるだろうか。フェルスタッペンは「今日以上に悪くなるって事はないと思うけどね!」と笑った。
「明日に向けて改善できる点を検討していくけど、他のチームが少し前進したように見える一方、今日の僕らは兎に角、酷かった」
2024年F1エミリア・ロマーニャGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手に角田裕毅(RBフォーミュラ1)が続く結果となった。
FP3は日本時間5月18日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってイモラ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。