クラッシュにより大破したマーカス・エリクソン(アンドレッティ)のマシン、2024年5月16日インディ500プラクティス4
Courtesy Of Penske Entertainment

2024年インディ500 3日目結果:2度の大クラッシュ、オワード最速…佐藤琢磨は23番手

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第108回インディ500のプラクティス4が現地2024年5月16日(木)に行われ、パトリシオ・オワード(マクラーレン)が228.861mphを刻んで総合トップに立った。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は23番手という結果だった。

イベント最初の2日間のプラクティスは大部分が雨による影響で中断を余儀なくされた。また”ファストフライデー”となる17日(金)の天気も疑わしく、この日のセッションは誰にとっても極めて貴重な走行となった。

にも関わらず、2度の大クラッシュが発生したこの日、予定されていた計8時間のセッションは午後遅くに68分間の中断が発生。雨のために13分早く終了した。結果、34名のドライバーが重ねたラップは前日よりも少ない1,896周に留まった。

Pos. Driver Time Gap Laps
1 パトリシオ・オワード
マクラーレン
00:39.3252
228.861 mi/h
368.316 km/h
–.—- 56
2 スコット・マクラフリン
チーム・ペンスキー
00:39.5925
227.316 mi/h
365.83 km/h
0.2673
1.545 mi/h
2.486 km/h
73
3 アレックス・パロウ
チップ・ガナッシ
00:39.6624
226.915 mi/h
365.184 km/h
0.3372
1.946 mi/h
3.132 km/h
41
4 コルトン・ハータ
アンドレッティ
00:39.6776
226.828 mi/h
365.044 km/h
0.3524
2.033 mi/h
3.272 km/h
83
5 ジョセフ・ニューガーデン
チーム・ペンスキー
00:39.7029
226.684 mi/h
364.813 km/h
0.3777
2.177 mi/h
3.503 km/h
71
6 マルコ・アンドレッティ
アンドレッティ
00:39.7257
226.554 mi/h
364.603 km/h
0.4005
2.307 mi/h
3.713 km/h
48
7 リーヌス・ルンドクヴィスト
チップ・ガナッシ
00:39.7771
226.261 mi/h
364.132 km/h
0.4519
2.600 mi/h
4.184 km/h
23
8 エド・カーペンター
エド・カーペンター
00:39.8028
226.115 mi/h
363.897 km/h
0.4776
2.746 mi/h
4.419 km/h
55
9 ウィル・パワー
チーム・ペンスキー
00:39.8804
225.675 mi/h
363.189 km/h
0.5552
3.186 mi/h
5.127 km/h
70
10 スコット・ディクソン
チップ・ガナッシ
00:39.8872
225.636 mi/h
363.126 km/h
0.5620
3.225 mi/h
5.190 km/h
53
11 コナー・デイリー
キュージック
00:39.8914
225.613 mi/h
363.089 km/h
0.5662
3.248 mi/h
5.227 km/h
86
12 カラム・アイロット
マクラーレン
00:39.9773
225.128 mi/h
362.308 km/h
0.6521
3.733 mi/h
6.008 km/h
59
13 エリオ・カストロネベス
メイヤー・シャンク
00:39.9900
225.056 mi/h
362.193 km/h
0.6648
3.805 mi/h
6.123 km/h
81
14 ライアン・ハンター=レイ
キュージック
00:40.0104
224.942 mi/h
362.009 km/h
0.6852
3.919 mi/h
6.307 km/h
39
15 マーカス・アームストロング
チップ・ガナッシ
00:40.0396
224.777 mi/h
361.744 km/h
0.7144
4.084 mi/h
6.572 km/h
67
16 ロマン・グロージャン
フンコス・ホリンジャー
00:40.0668
224.625 mi/h
361.499 km/h
0.7416
4.236 mi/h
6.817 km/h
77
17 アレキサンダー・ロッシ
マクラーレン
00:40.0676
224.62 mi/h
361.491 km/h
0.7424
4.241 mi/h
6.825 km/h
61
18 マーカス・エリクソン
アンドレッティ
00:40.0727
224.592 mi/h
361.446 km/h
0.7475
4.269 mi/h
6.870 km/h
79
19 フェリックス・ローゼンクヴィスト
メイヤー・シャンク
00:40.1406
224.212 mi/h
360.834 km/h
0.8154
4.649 mi/h
7.482 km/h
84
20 カイル・カークウッド
アンドレッティ
00:40.1462
224.181 mi/h
360.784 km/h
0.8210
4.680 mi/h
7.532 km/h
30
21 リーナス・ヴィーケイ
エド・カーペンター
00:40.1617
224.094 mi/h
360.644 km/h
0.8365
4.767 mi/h
7.672 km/h
44
22 サンティノ・フェルッチ
A.J.フォイト
00:40.2778
223.448 mi/h
359.605 km/h
0.9526
5.413 mi/h
8.711 km/h
49
23 佐藤琢磨
RLL
00:40.2802
223.435 mi/h
359.584 km/h
0.9550
5.426 mi/h
8.732 km/h
54
24 キャサリン・レッグ
デイル・コイン
00:40.2860
223.403 mi/h
359.532 km/h
0.9608
5.458 mi/h
8.784 km/h
56
25 カイル・ラーソン
マクラーレン
00:40.3941
222.805 mi/h
358.57 km/h
1.0689
6.056 mi/h
9.746 km/h
29
26 アグースティン・カナピーノ
フンコス・ホリンジャー
00:40.3979
222.784 mi/h
358.536 km/h
1.0727
6.077 mi/h
9.780 km/h
53
27 グレアム・レイホール
RLL
00:40.4187
222.669 mi/h
358.351 km/h
1.0935
6.192 mi/h
9.965 km/h
33
28 キフィン・シンプソン
チップ・ガナッシ
00:40.4564
222.462 mi/h
358.018 km/h
1.1312
6.399 mi/h
10.298 km/h
43
29 トム・ブロンクビスト
メイヤー・シャンク
00:40.4732
222.369 mi/h
357.868 km/h
1.1480
6.492 mi/h
10.448 km/h
85
30 クリスチャン・ルンガー
RLL
00:40.5294
222.061 mi/h
357.373 km/h
1.2042
6.800 mi/h
10.943 km/h
42
31 ピエトロ・フィッティパルディ
RLL
00:40.5544
221.924 mi/h
357.152 km/h
1.2292
6.937 mi/h
11.164 km/h
44
32 クリスチャン・ラスムッセン
エド・カーペンター
00:40.5657
221.862 mi/h
357.052 km/h
1.2405
6.999 mi/h
11.264 km/h
42
33 ノーラン・シーゲル
デイル・コイン
00:40.7416
220.904 mi/h
355.511 km/h
1.4164
7.957 mi/h
12.805 km/h
72
34 スティング・レイ・ロブ
A.J.フォイト
00:40.9109
219.99 mi/h
354.04 km/h
1.5857
8.871 mi/h
14.276 km/h
14

「予想外に太い牽引ラップ」を得た事で、前日にベンチマークを刻んだスコット・マクラフリン(ペンスキー)を抑えて最速を刻んだオワードは「レースランも予選ランも行った。クルマには満足している。もちろん、ブーストが上がった時のスピードは全然違うから、明日もこの調子とは限らないけどね」と振り返った。

土曜と日曜の予選に先立ち、金曜の正午から18時まで行われるファスト・フライデーのセッションでは、ターボのブーストが引き上げられ約100馬力が追加される。

トウ(スリップストリーム)なしの”ノートウ・チャート”ではコルトン・ハータ(アンドレッティ)がチームメイトのカイル・カークウッドを抑えて224.182mphでトップに立った。

インディアナポリス・モーター・スピードウェイを周回するパトリシオ・オワード(マクラーレン)、2024年5月16日インディ500プラクティス4Courtesy Of Penske Entertainment

インディアナポリス・モーター・スピードウェイを周回するパトリシオ・オワード(マクラーレン)、2024年5月16日インディ500プラクティス4

この日、1回目のクラッシュが発生したのは正午前。リーヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ)が右リアからターン2のセーファーバリアに衝突し、その後、クルマはバックストレッチでイン側のウォールに軽く接触した。

クルマは大きなダメージを負ったが、幸いにもドライバーに深刻な怪我はなかった。「最悪だ。僕のミスだ」と語ったルンドクヴィストにとって理想的な1日とはならなかった事は確かだが、それでも刻んだ7番手タイムはこの日のルーキー最速だった。

2回目のクラッシュはマーカス・エリクソン(アンドレッティ)だった。2022年の500ウィナーは16時を前にターン4の壁に衝突し、コースイン側のウォールに弾き返され、ピットレーンの入口で停車した。エリクソンもまた無事にクルマから降りたものの、コース上のデブリ清掃に時間を要し、残り2時間を切ったところで小雨が降り始めた。

ルンドクヴィストのクルマは修理可能な損傷に収まったが、エリクソンはバックアップカーに乗り換える事になる。

インディアナポリス・モーター・スピードウェイをパック周回するインディカーマシン、2024年5月16日インディ500プラクティス4Courtesy Of Penske Entertainment

インディアナポリス・モーター・スピードウェイをパック周回するインディカーマシン、2024年5月16日インディ500プラクティス4

インディアナポリス・モーター・スピードウェイを周回する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング )、2024年5月16日インディ500プラクティス4Courtesy Of Penske Entertainment

インディアナポリス・モーター・スピードウェイを周回する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング )、2024年5月16日インディ500プラクティス4