2024年インディカー:カレンダーと参戦ドライバー及びチーム、テレビ視聴方法
29回目のシーズンを迎える2024年のNTTインディカー・シリーズ(IndyCar Series)は3月10日のセント・ピーターズバーグで開幕を迎え、前年と同じ全17戦で争われる。米国オープン・ホイールの公式チャンピオンシップとしては113シーズン目。
開催日程カレンダー
オーバル5戦、市街地5戦、常設ロードコース7戦の計17戦で構成される。昨季と比べてストリートコースとロードコースは各々1戦減り、オーバルが2戦増加の7戦となった。
第108回インディアナポリス500マイルレースは5月26日に決勝が行われる。
ミルウォーキー・マイルが2015年以来の復活を遂げた。3月24日には2008年のニコン・インディ300以来となる非選手権レースとしてザ・サーマル・クラブで優勝賞金100万ドルを賭けたレースが行われた。
Rd. | 開催日 | イベント | コース種別 |
---|---|---|---|
1 | 3月10日 | セント・ピーターズバーグ | 市街地 |
– | 3月24日 | サーマル・クラブ | ロード |
2 | 4月21日 | ロングビーチ | 市街地 |
3 | 4月28日 | バーバー・モータースポーツ・パーク | ロード |
4 | 5月11日 | IMS | ロード |
5 | 5月26日 | インディ500 | オーバル |
6 | 6月2日 | デトロイト | 市街地 |
7 | 6月9日 | ロード・アメリカ | ロード |
8 | 6月23日 | ラグナ・セカ | ロード |
9 | 7月7日 | ミッド・オハイオ | ロード |
10 | 7月13日 | アイオワ・スピードウェイ | オーバル |
11 | 7月14日 | アイオワ・スピードウェイ | オーバル |
12 | 7月21日 | トロント | 市街地 |
13 | 8月17日 | ゲートウェイ | オーバル |
14 | 8月25日 | ポートランド | ロード |
15 | 8月31日 | ミルウォーキー・マイル | オーバル |
16 | 9月1日 | ミルウォーキー・マイル | オーバル |
17 | 9月15日 | ナッシュビル | オーバル |
テレビ放送
2024年シーズンのインディカー・シリーズは例年通りGAORA SPORTSで全戦が生放送される。GAORA SPORTSは「スカパー!」を通して視聴できる。
参戦チームとドライバー
全チームがユニバーサル・エアロキットとファイアストンタイヤを装着したダラーラIR18シャーシを使用する。エンジンサプライヤーはホンダとシボレーの2社。第9戦ミッドオハイオより2.2リッターV型6気筒ツインターボ・ハイブリッドエンジンが導入される。
シリーズフル参戦は23名。2024年に先立ちデイビッド・マルーカスはマクラーレンと複数年解約を結んだが、マウンテンバイク中の事故により左手首を負傷。1戦も出走の機会がないまま、第3戦バーバーを経てマクラーレンから契約を解除された。
佐藤琢磨はオーバル専任としてチップ・ガナッシから5戦に参戦した昨季を経て、古巣レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)と契約。インディ500のみに出走する。
チーム | エンジン | 車番 | ドライバー | 全戦 |
---|---|---|---|---|
チップ・ガナッシ Chip Ganassi Racing |
ホンダ | 4 | キフィン・シンプソン | ◯ |
8 | リーヌス・ルンドクヴィスト | ◯ | ||
9 | スコット・ディクソン | ◯ | ||
10 | アレックス・パロウ | ◯ | ||
11 | マーカス・アームストロング | ◯ | ||
チーム・ペンスキー Team Penske |
シボレー | 2 | ジョセフ・ニューガーデン | ◯ |
3 | スコット・マクラフリン | ◯ | ||
12 | ウィル・パワー | ◯ | ||
アンドレッティ Andretti Global |
ホンダ | 26 | コルトン・ハータ | ◯ |
27 | カイル・カークウッド | ◯ | ||
28 | マーカス・エリクソン | ◯ | ||
98 | マルコ・アンドレッティ | |||
マクラーレン Arrow McLaren |
シボレー | 5 | パトリシオ・オワード | ◯ |
6 | カラム・アイロット | |||
テオ・プルシェール | ||||
カラム・アイロット | ||||
7 | アレクサンダー・ロッシ | ◯ | ||
17 | カイル・ラーソン | |||
レイホール・レターマン・ラニガン Rahal Letterman Lanigan Racing |
ホンダ | 15 | グレアム・レイホール | ◯ |
30 | ピエトロ・フィッティパルディ | ◯ | ||
45 | クリスチャン・ルンガー | ◯ | ||
75 | 佐藤琢磨 | |||
A.J.フォイト A.J. Foyt Enterprises |
シボレー | 14 | サンティノ・フェルッチ | ◯ |
41 | スティング・レイ・ロブ | ◯ | ||
デイル・コイン Dale Coyne Racing |
ホンダ | 18 | ジャック・ハーヴィー | |
ノーラン・シーゲル | ||||
51 | ||||
コリン・ブラウン | ||||
ルカ・ギオット | ||||
キャサリン・レッグ | ||||
未定 | ||||
エド・カーペンター Ed Carpenter Racing |
シボレー | 33 | クリスチャン・ラスムッセン | |
20 | ||||
エド・カーペンター | ||||
21 | リーナス・ヴィーケイ | ◯ | ||
フンコス・ホリンジャー Juncos Hollinger Racing |
シボレー | 77 | ロマン・グロージャン | ◯ |
78 | アグースティン・カナピーノ | ◯ | ||
メイヤー・シャンク Meyer Shank Racing |
ホンダ | 6 | エリオ・カストロネベス | |
60 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | ◯ | ||
66 | トム・ブロンクビスト | ◯ | ||
ドレイヤー&レインボールド Dreyer & Reinbold Racing |
シボレー | 23 | ライアン・ハンター=レイ | |
24 | コナー・デイリー | |||
アベル・モータースポーツ Abel Motorsports |
シボレー | 50 | 未定 |
第108回インディ500
伝統の一戦は第5戦目として5月26日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で開催される。
エントリーリスト
チーム | ドライバー | エンジン |
---|---|---|
AJフォイト | サンティノ・フェルッチ | シボレー |
スティング・レイ・ロブ | ||
RLLR | グレアム・レイホール | ホンダ |
ピエトロ・フィッティパルディ | ||
クリスチャン・ルンガー | ||
佐藤琢磨 | ||
アベル・モータースポーツ | 参戦断念 | シボレー |
アンドレッティ | コルトン・ハータ | ホンダ |
カイル・カークウッド | ||
マーカス・エリクソン | ||
マルコ・アンドレッティ | ||
エド・カーペンター | エド・カーペンター | シボレー |
リーナス・ヴィーケイ | ||
クリスチャン・ラスムッセン | ||
チーム・ペンスキー | ジョセフ・ニューガーデン | シボレー |
スコット・マクラフリン | ||
ウィル・パワー | ||
チップ・ガナッシ | キフィン・シンプソン | ホンダ |
リーヌス・ルンドクヴィスト | ||
スコット・ディクソン | ||
アレックス・パロウ | ||
マーカス・アームストロング | ||
デイル・コイン | ノーラン・シーゲル | ホンダ |
キャサリン・レッグ | ||
キュージック・モータースポーツ | ライアン・ハンター=レイ | シボレー |
コナー・デイリー | ||
フンコス・ホリンジャー | ロマン・グロージャン | シボレー |
アグースティン・カナピーノ | ||
マクラーレン | パトリシオ・オワード | シボレー |
未定 | ||
アレクサンダー・ロッシ | ||
カイル・ラーソン | ||
メイヤー・シャンク | エリオ・カストロネベス | ホンダ |
フェリックス・ローゼンクヴィスト | ||
トム・ブロンクビスト |
チャンピオンシップ ポイントシステム
選手権はドライバーとエンジンマニュファクチャラーの2つ。シーズン閉幕時に最も多くのランキングポイントを獲得した者がNTTインディカーシリーズのチャンピオンとなる。
- 同点の場合は優勝回数でチャンピオンを決定
- それでも同点の場合は2位の回数…以下同と、決定するまで採点を継続
- インディ500予選上位12名には12点、11点…1点を付与
- ポールポジションは1点
- 1周でもリードラップを刻めば1点
- 最多リードラップは2点
フィニッシュ順位別獲得ポイント
順位 | ポイント |
---|---|
1位 | 50 |
2位 | 40 |
3位 | 35 |
4位 | 32 |
5位 | 30 |
6位 | 28 |
7位 | 26 |
8位 | 24 |
9位 | 22 |
10位 | 20 |
11位 | 19 |
12位 | 18 |
13位 | 17 |
14位 | 16 |
15位 | 15 |
16位 | 14 |
17位 | 13 |
18位 | 12 |
19位 | 11 |
20位 | 10 |
21位 | 9 |
22位 | 8 |
23位 | 7 |
24位 | 6 |
25位以下 | 5 |
エンジンマニュファクチャラー選手権
各レースにおける各々の陣営のフル参戦ドライバーの内、上位2名の獲得ポイントをシーズンを通して合算していく。
各レースでポールポジションを獲得したエンジンメーカーには1ポイント、優勝メーカーには5ポイントが与えられる。
インディ500においてはポールメーカーに2ポイント、予選初日の最速エンジンメーカーに1ポイントが与えられる。また決勝レース中に2,000マイルの走行距離を達成したメーカーには、インディ500で獲得したマニュファクチャラーポイントと同数の追加ボーナスポイントが与えられる。