RB、F1マイアミで空力改良「両レースでの入賞」目指すと角田裕毅
角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、2台のVCARB 01に空力アップグレードが施される今週末のF1第6戦マイアミGPに向けて、スプリントおよび決勝レースの双方でポイント獲得を目指すと意気込む。
RBのレーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、角田裕毅とダニエル・リカルドの両マシンに新たな空力パーツを搭載すると説明した。
「2台ともエアロをアップデートする予定だ。これによってパフォーマンスがどこまで向上するか楽しみだ」とパーメインは語る。
「マイアミは上海や鈴鹿よりもドラッグ・レベルが低いチャレンジングなコースレイアウトを持つサーキットだ。ここでは壁ギリギリまでクルマを寄せて最大限のパフォーマンスを引き出すことが重要で、そのためにはドライバー達がクルマに全幅の信頼を寄せられるようにする必要がある」
走行経験がない上海インターナショナル・サーキットでの前戦中国GPでは、予選やスプリントを含む全てのセッションでリカルドに遅れを取る厳しい週末を過ごし、決勝ではケビン・マグヌッセン(ハース)との接触が原因でリタイヤを余儀なくされた。
それにも関わらず角田裕毅は「クルマにはポテンシャルがあった」として、マイアミでは「力強いパフォーマンスが発揮できると信じていますし、本当に楽しみにしています」と前向きだ。
「マイアミの雰囲気はいつも素晴らしく、過去2大会には良い思い出があるので、実際にコースに出るのが待ち遠しいです」
「今週末もスプリントが採用されるため、チャレンジングなレースウィークとなりますが、日曜日のメインレースを重視して、両レースでのポイント獲得を目指していきます」
「レースではいつも地元の料理を食べるのを楽しみにしています。マイアミの名物であるストーンクラブ(大きな爪が特徴のカニ)を食べるのが楽しみです。大きければ大きいほど良いですね!」
角田裕毅は2022年と2023年のマイアミGPでそれぞれ12位、11位と、入賞まであと一歩に迫る成績を残している。
チームメイトと同じように他車(ランス・ストロール)の衝突により中国でリタイヤを余儀なくされたリカルドは「結果には表れなかったけど、中国では一歩前に進む事ができた」と述べ、「クルマのパフォーマンスは力強かったし、今週末も同じようになるはずだ」と語った。
リカルドはマイアミで3グリッド降格ペナルティを受ける事になる。これは中国でのレース中、セーフティーカー(SC)先導ラップで他車を追い抜いた事が原因だ。
リカルドはこの点に触れて「大変だろうけどポイントを獲得するために全力を尽くすつもりだ」と付け加えた。
1周5412m、全19コーナーを有するマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた2023年のF1マイアミGPでは、予選9番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が逆転優勝を飾る結果となった。
今季2回目のスプリント・フォーマットが採用されるF1マイアミGPは、日本時間5月3日(金)25時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。