決勝レース前のグリッドで話をするRBのダニエル・リカルド、レーシング・ディレクターのアラン・パーメイン、レースエンジニアのピエール・ハムリン、2024年4月21日(日) F1中国GP(上海インターナショナル・サーキット)
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中国DNFに続く悪夢…SC規定違反でリカルドにグリッド降格ペナ、次戦F1マイアミGPで

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2024年4月21日(日)の決勝レースを経てF1中国GPのスチュワードは、セーフティーカー(SC)中に他車を追い抜いたとして、ダニエル・リカルド(RB)に次戦マイアミGPでの3グリッド降格ペナルティを科す決定を下した。

上海インターナショナル・サーキットで行われた56周のレースでは、バルテリ・ボッタス(ザウバー)が21周目にコース上で停止。1回目のSCが導入された。

リカルドはリスタートの際にランス・ストロール(アストンマーチン)に追突されリアにダメージを負ったもののステイアウトした。その直後、ケビン・マグヌッセン(ハース)が角田裕毅(RB)の右リアに接触し、2度目のSCが導入された。

レース後の聴聞会の中でリカルドは、SCが導入されていたにも関わらず「意図的」にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を追い抜いたと認めた。なぜか?

スチュワードによるとリカルドは、28周目にヒュルケンベルグが他車をオーバーテイクしたため、自身もそうする事ができると感じたと説明した。

ヒュルケンベルグがオーバーテイクを許可されたのはF1競技規定第55条8項にて定められている幾つかの例外的ケースに該当したためであり、リカルドがヒュルケンベルグを追い越す正当な理由は確認されなかった。

スチュワードは次戦持ち越しの3グリッド降格ペナルティに加え、2点のペナルティポイントを科す決定を下した。過去12ヶ月間の累積点は2点となった。

リカルドは2回目のSCリスタート後もレースを続けたが、車体の損傷によるパフォーマンスダウンが著しく、33周目にリタイヤした。

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