角田裕毅、決勝入賞「不可能じゃない」スプリントの好ペースに手応え、”落ち度”を認めるアルファタウリ / F1アメリカGP 2023
スプリントでの好ペースを背景に角田裕毅(アルファタウリ)は、F1第19戦アメリカGPの決勝レースでポイントを獲得するのは「不可能ではない」と期待を示した。
19番手でSQ1敗退を喫したシュートアウトを経て、無線でのコミュニケーションに不満を漏らした角田裕毅は、続く19周のスプリントで5ポジションアップの14位フィニッシュを飾った。
ペース的にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を上回り、17周目には全体で11番目となる1分40秒632のファステストをマーク。力強いパフォーマンスを発揮した。
クルマを降りた角田裕毅は「少なくともペースは悪くなかったので、明日もこの調子でいければと思っています。悪くないレースでした」と振り返った。
スプリント・フォーマットの採用により、初日を終えた段階ではロングランペースが未知数であったが、本戦の3分の1ながらも周回を重ねた事で「多くを学ぶ事できました」と角田裕毅は続ける。
「良いデータを集める事が出来ましたし、明日に向けての準備という点でやれる事はたくさんあります。このペースを活かしていければと思います」
19番手スタートのスプリントとは異なり、決勝レースはポイントまであと1つの11番グリッドに着く。
ポイント争いは可能か?と問われた角田裕毅は「明日もこのペースを維持できれば不可能ではありません」と答えた。
角田裕毅についてテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは、SQ1敗退に触れて「苛立たしい事に、アウトラップのタイミングに関して落ち度があった」と認め、スプリントに関しては「良いペースを刻んでオーバーテイクを重ねた」と振り返った。
そして決勝レースに向けては「ミディアムタイヤに関する十分なデータ」を得たとして、「これを戦略立案の一部として活用し、明日に向けて何を引き出せるかを検討していく」と述べ、目標については「ポイント獲得のチャンスを最大化することだ」と付け加えた。
2023年F1アメリカGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾った。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションに着く決勝レースは日本時間10月22日(日)28時より、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。