サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の縁石に乗るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年10月21日F1アメリカGPシュートアウトにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1アメリカGP:フェルスタッペンの”ポール喪失コーナー”含む3箇所のトラリミ緩和を経て18件の違反

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国際自動車連盟(FIA)はF1アメリカGPのイベント2日目に先立ち、ペナルティによりマックス・フェルスタッペンがポールポジションを失ったターン19を含む3箇所のコーナーに関してトラックリミットを緩和した。

前戦カタールGPでは57周のレースの中で計51件のトラックリミット違反が記録され、ドライバーたちから批判が飛び交った。COTAでの予選ではフェルスタッペンのものを含む8件のラップが抹消された。

初日夜のドライバーズ・ブリーフィングを経てF1の統括団体はターン9とターン12、そしてターン19の白線の幅をコース外方向に広げた。トラックリミットの判定は白線基準となるため、これはトラックリミット制限の緩和を意味する。

カタールでも同じように2日目に向けて、タイヤに関する安全上の懸念を理由にターン12と13の修正が行われた。この際は、新しいコースにドライバーが慣れるための時間として追加で10分間の特別なセッションが用意されたが、COTAではそれが行われなかった。

白線拡大後に行われたシュートアウトでは、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がターン19で1度、白線を越えたのみであったが、19周のスプリントでは17件の違反が記録された。内訳としては、白線が拡大された3つのコーナーでの違反が9件で、全体の54%を占めた。


No ターン ドライバー タイム
1 15 ジョージ・ラッセル 1:41.327
2 9 オスカー・ピアストリ 1:42.870
3 12 セルジオ・ペレス 1:41.841
4 12 ダニエル・リカルド 1:41.832
5 19 オスカー・ピアストリ 1:42.360
6 1 アレックス・アルボン 1:41.185
7 20 オスカー・ピアストリ 1:42.360
8 20 オスカー・ピアストリ 1:42.072
9 19 ケビン・マグヌッセン 1:43.529
10 12 ケビン・マグヌッセン 1:43.169
11 1 ケビン・マグヌッセン 1:43.371
12 19 ローガン・サージェント 1:43.815
13 15 ケビン・マグヌッセン 1:43.970
14 15 周冠宇 1:42.116
15 12 ランド・ノリス 1:40.309
16 19 アレックス・アルボン 1:40.067
17 11 ランド・ノリス 1:40.492

初日に行われた予選では8件のトラックリミットが記録された。FP1に関しては記録が公開されていないため、何件の違反があったのかは不明だ。

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