アルピーヌのローラン・ロッシCEO、2023年5月9日アルピーヌのBセグメント電動スポーツカー「A290_β」の発表イベントにて
Courtesy Of Alpine Racing

アルピーヌ、ロッシCEOが2年半で退任…加入早々のクリーフが後任

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アルピーヌのローラン・ロッシがF1第12戦ハンガリーGPの開幕を直前に控えた2023年7月20日付で最高経営責任者(CEO)を退任した。後任には、今年2月21日にエンジニアリングおよび製品パフォーマンス担当バイス・プレジデントとしてアルピーヌに加わったばかりのフィリップ・クリーフが就任した。

ルノーのスポーツカー部門であるアルピーヌのCEOが交代するのはF1参戦以来初。クリーフ新CEOは後任が決定するまで前職を兼任する。またロッシは今後「グループの変革に関連した特別プロジェクト」に注力していく。

2023年7月20日にローラン・ロッシに代わってアルピーヌの最高経営責任者(CEO)に就任したフィリップ・クリーフCourtesy Of Alpine Racing

2023年7月20日にローラン・ロッシに代わってアルピーヌの最高経営責任者(CEO)に就任したフィリップ・クリーフ

ルノー・グループのルカ・デ・メオCEOは、ロッシの「過去2年間に渡る揺るぎない貢献」に感謝すると共に、クリーフは「来年より始まる新車発売を含めたプロジェクトにおける成功の鍵となるリーダーシップ、業界での長い経験、そして優れた技術的知識を兼ね備えた」人物であるとして、アルピーヌブランドを「新たな高みに引き上げてくれるだろう」と期待を寄せた。

アルピーヌはこの10日間で2度に渡って上級管理職の人事異動を行った。7月10日(月)、ヴィリー=シャティヨンのF1パワーユニット部門を率いるブルーノ・ファミンがアルピーヌ・モータースポーツのバイス・プレジデント(VP)に任命された。

ロッシの退任と、全てのモータースポーツ活動を統括する新組織トップへのファミンの就任、そしてクリーフのCEO着任がF1チームにとってどのような意味を持つのかは不明だが、F1チームそのものは引き続きオトマー・サフナウアーが率いる。

アルピーヌはF1参戦初年度となった2021年にチャンピオンシップ5位を獲得。翌年には順位を上げて4位に浮上した。

エステバン・オコンとピエール・ガスリーの新たなドライバーラインアップで臨んだ今季は開幕序盤にミスが相次ぎロッシが公然とチーム批判を展開。状況が好転しない場合、サフナウアーが責任を取るべきと強調したが、シーズン閉幕を待たずにCEOの座を降りた。

ロッシの在任中にはフェルナンド・アロンソとオスカー・ピアストリのドライバー組に加えて、マルチン・ブコウスキー、アラン・プロストがチームを去った。

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