F1イギリス決勝:気になる天気予報と最速タイヤ戦略、グリッド
カレンダー屈指の高速コースとして知られるシルバーストン・サーキットを舞台として、FIA-F1世界選手権第11戦イギリスGPの決勝レースが7月9日(日)の日本時間23時にスタートを迎える。スターティング・グリッドと予想される最速タイヤ戦略、気になる天気を見ていこう。
スターティング・グリッド
燃料サンプル違反があったとしてF1イギリスGPのスチュワードは7月8日(土)の公式予選を終えて、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)を失格処分とする決定を下した。この結果、予選16番手以降のリザルトが一つずつ繰り上がった。
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。最前列2番グリッドには地元ファンの期待を背負うランド・ノリス(マクラーレン)が並ぶ。角田裕毅(アルファタウリ)は16番手からの挽回を目指す。
3番手のオスカー・ピアストリを含め、マクラーレン勢は後方のフェラーリ、メルセデス、アストンマーチンにどの様な戦いを見せてくれるのだろうか。
セルジオ・ペレス(レッドブル)は5戦連続でQ3進出を逃した。2023年シーズンの平均グリッドはなんと10番手に留まる。強みであるレース巧者ぶりを発揮し、15番手から表彰台に上がった前戦オーストリアGPの再現を成し遂げられるだろうか。
以下は暫定のスターティンググリッド。決勝直前に発表される正式版との差異が発生した場合は更新される。予選順位との変動値を合わせて記す。
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | L.ノリス | マクラーレン | 2(-) |
3 | O.ピアストリ | マクラーレン | 3(-) |
4 | C.ルクレール | フェラーリ | 4(-) |
5 | C.サインツ | フェラーリ | 5(-) |
6 | G.ラッセル | メルセデス | 6(-) |
7 | L.ハミルトン | メルセデス | 7(-) |
8 | A.アルボン | ウィリアムズ | 8(-) |
9 | F.アロンソ | アストンマーチン | 9(-) |
10 | P.ガスリー | アルピーヌ | 10(-) |
11 | N.ヒュルケンベルグ | ハース | 11(-) |
12 | L.ストロール | アストンマーチン | 12(-) |
13 | E.オコン | アルピーヌ | 13(-) |
14 | L.サージャント | ウィリアムズ | 14(-) |
15 | S.ペレス | レッドブル | 15(-) |
16 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 16(-) |
17 | 周冠宇 | アルファロメオ | 17(-) |
18 | N.デ・フリース | アルファタウリ | 18(-) |
19 | K.マグヌッセン | ハース | 19(-) |
20 | V.ボッタス | アルファロメオ | NC |
想定されるタイヤ戦略
昨年大会を制したカルロス・サインツ(フェラーリ)はミディアム、ハード、ソフトと繋ぐ2ストッパーでキャリア初優勝を飾った。ピレリは今年も2ストップ戦略が最速と見ている。
マリオ・イゾラは「C3(ソフト)が現実的な選択肢」との見方を示して「チーム間で様々な選択肢が見られるだろう。よりエキサイティングで先の読めないレースになる事が予想される」と説明した。
気になる天気は…
当初は小雨が予想されていたが、スタート時刻の天気予報は晴れとなっており、降水確率も0%と、ウェットコンディションでスタートする可能性は低そうだ。
ただ、レース開始2時間後の現地17時の降水確率は50%と高く、終盤に向けてにわか雨が降る可能性は否定できない。
また、夏のイギリスの天気は移ろいやすく、予報が必ず当たるわけではないことは、過去の大会を見ても明らかだ。
ピレリによるとシルバーストンにおけるスリックとインターミディエイトのクロスオーバー・タイムは112%だという。仮に途中で雨が降った場合、履き替えのタイミングはこれが一つの目安となりそうだ。