コースに向かうメルセデスW14のリア、2023年6月16日F1カナダGP FP2
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2023 F1カナダGP《FP2》結果/概括:90分拡大も赤旗連発を経て豪雨…メルセデス1-2、アルピーヌとハースは1台喪失

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2023年F1第9戦カナダGP金曜2回目のフリー走行が現地6月16日に行われ、ルイス・ハミルトンが1分13秒718のトップタイムを記録。1000分の27秒差でジョージ・ラッセルが続き、メルセデスが1-2で初日を締め括った。角田裕毅(アルファタウリ)は15番手という結果だった。

FP1に続き現地モントリオールは薄暗い雲に覆われながらも陽が差し、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は降水確率40%の予想の中、気温23℃、路面38℃のドライコンディションでスタート。ただ、終盤に向けて雨が降り出し、残り10分のタイミングでウェット宣言が出された。

ジル・ビルヌーブ・サーキットのターン10を通過するバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2023年6月16日F1カナダGP FP2Courtesy Of Alfa Romeo Racing

ジル・ビルヌーブ・サーキットのターン10を通過するバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2023年6月16日F1カナダGP FP2

事実上の中止となったFP1を経て国際自動車連盟(FIA)は、問題となったCCTVカメラの問題が無事、現地オーガナイザーによって修正されたと発表した。万が一の再発に備えて、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)が管理するカメラを使ったバックアップ体制が整えられた。

30分延長の90分に拡大されたとは言え、2度の赤旗により相次いでセッションが中断され、最終的には豪雨が到来する展開となった。

まずは開始30分を前に、ピットストレートを走行していたニコ・ヒュルケンベルグのハースVF-23から白煙が上がり停車。FP1でのピエール・ガスリー(アルピーヌ)のストップに続き、初日2回目の赤旗が振られ、セッションは8分ほどの中断を余儀なくされた。

再開7分後、今度はチームからの指示を受けエステバン・オコンがストップ。またも赤旗が振られた。奇しくも僚友ガスリーがFP1で停車した場所から数メートル先のターン9だった。冷却水漏れが原因と思われる。

終盤に向けて雨が降り出すと、各車インターミディエイトタイヤを装着。最終盤にはターン10のヘアピンを中心に雨脚が強まって豪雨となり、チェッカーフラッグを前に全車がガレージに戻っていった。

雨の到来が予想されたため、各チームは急遽、通常よりも早い時間帯に予選シミュレーションを開始した。メルセデス勢のベストタイムはライバルより10分以上後に記録されたもので、路面コンディション的なアドバンテージがあった。

3番手にはコンマ1秒落ちでカルロス・サインツ(フェラーリ)、4番手にはコンマ3秒落ちでフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続いた。

前戦スペインGPでの不可解な失速の原因を突き止められないままに週末に臨んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)は5番手。「冗談みたいだ」と述べ、シンクの合わないシフトダウンに不満を漏らしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が6番手に続いた。

ジル・ビルヌーブ・サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年6月16日F1カナダGP FP2Courtesy Of Red Bull Content Pool

ジル・ビルヌーブ・サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年6月16日F1カナダGP FP2

バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はセルジオ・ペレス(レッドブル)を100分の3秒差で交わして7番手につけ、母国レースのランス・ストロール(アストンマーチン)が9番手に、ガスリーが10番手に続いた。

メカニカルトラブルや、ペレスとガスリーが壁に接触しかけた事を除けば大きな事故はなかった。ピットレーンでは、コースに向かうニック・デ・フリース(アルファタウリ)とケビン・マグヌッセン(ハース)のニアミスが発生した。

3回目のフリー走行は、日本時間6月17日(土)25時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第9戦カナダGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:13.718 30
2 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:13.745 +0.027 31
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:13.844 +0.126 39
4 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:14.044 +0.326 38
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:14.094 +0.376 38
6 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:14.142 +0.424 34
7 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:14.220 +0.502 40
8 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:14.250 +0.532 29
9 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:14.419 +0.701 31
10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:14.477 +0.759 39
11 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:14.533 +0.815 38
12 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:14.544 +0.826 36
13 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:14.617 +0.899 40
14 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:14.811 +1.093 37
15 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:14.941 +1.223 43
16 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 1:15.002 +1.284 38
17 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:15.003 +1.285 33
18 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:15.092 +1.374 17
19 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:15.426 +1.708 38
20 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:16.369 +2.651 11

コンディション

天気曇り
気温23℃
路面温度38℃

セッション概要

グランプリ名 F1カナダGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 ジル・ビルヌーブ・サーキット
設立 1978年
全長 4361m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

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