2023年F1第9戦カナダGPの3回目のフリー走行が現地6月17日(土)にウェットコンディションで行われ、雨の影響が確実視される予選を前にマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が1分23秒106のトップタイムをマークした。角田裕毅（アルファタウリ）は8番手とトップ10に食い込んだ。

イベント2日目のモントリオールは雨。週末最後のプラクティスは気温14℃、路面17℃という初日よりも遥かに寒いフルウエット・コンディションでスタートした。全20台が最後の調整のために一時間に渡って周回を重ねた。

開始から程なくしてインターミディエイトでの走行が可能となったものの、雨脚が強まった事で最後の数分間はコースを周回する者がいなかった。

壁との接触は避けながらも角田裕毅が2度に渡ってスピンを喫するなど、路面温度の低さも相まって多くのドライバーがクルマをコース内に留めるのに苦労するような状況だった。

フェラーリ勢はセッションを通してフェルスタッペンとトップ争いを演じ、シャルル・ルクレールが0.291秒遅れの2番手に続いた。予選に向けてクリスチャン・ホーナー代表（レッドブル）はフェラーリが主なライバルになると予想した。

ただカルロス・サインツの方は、2度に渡ってアレックス・アルボン（ウィリアムズ）の走行を妨害して召喚された挙げ句、セッション後の調査（結果、お咎めなし）が発表された直後のターン1でスピンを喫してバリアに衝突。左フロントとリアを壊し、10分間に渡る赤旗中断を招いた。

結果、セッションの後半30分間を棒に振り5番手に留まった。フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）が3番手、ケビン・マグヌッセン（ハース）が4番手を記録した。

金曜フリー走行でトップに立ったメルセデス勢はタイヤ温度に苦戦。ルイス・ハミルトンは10番手、ジョージ・ラッセルは15番手とフィールドに埋もれた。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1カナダGPの公式予選は、日本時間6月17日(土)29時からジル・ビルヌーブ・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第9戦カナダGPフリー走行3（FP3）リザルト

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