F1、定額ストリーミング「Paramount+」と複数年契約を締結
F1は4月12日(水)、新たなファンエンゲージメントを探求する取り組みの一環として、米国の定額制ビデオ・オン・デマンドサービス「Paramount+(パラマウントプラス)」との複数年契約を発表した。
本契約の一環としてパラマウントの人気コンテンツがF1イベントで展開されるほか、ファンゾーンでは「パラマウントのヒットシリーズ、大ヒット映画、人気キャラクターを中心に、コースと映画界のスターが集結する」ことになるという。
また、マイアミ、カナダ、オーストリア、イギリス、イタリア、日本、アメリカ、メキシコ、サンパウロ、ラスベガスの各グランプリではトラックサイド看板を含む「デジタルスポンサーシップとプロモーション」が行われる。
現時点では日本から同サービスを利用する事はできないものの、鈴鹿での日本GPが含まれているところを見ると、今年中に提供が開始される可能性もありそうだ。
なお今回の契約に先立ち、アルバート・パーク・サーキットで行われた先日のオーストラリアGPでは、キーファー・サザーランド主演の新作ドラマ「Rabbit Hole」のブランディングが行われていた。
パラマウントプラスのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼インターナショナル・ジェネラル・マネージャーのマルコ・ノビリは「世界中のオーディエンスにリーチするための新たな革新的な方法」としてF1とのパートナーシップを選んだとして、本契約により「モータースポーツとエンターテインメントの世界が融合し、グリッドの内外で強力なストーリーテリングの機会がもたらされることになる」と付け加えた。
またF1のコマーシャル担当マネージング・ディレクターを務めるブランドン・スノーは、パラマウントプラスと共に「グローバルなプラットフォームとエンターテイメントに関する専門知識を活用してファンの体験を更に向上させ、F1とParamount+の両方を新しいレベルに引き上げていく」と語った。
アメリカ国内におけるF1の放映権はディズニー傘下のESPNが有しているが、契約は2025年末までとなっている。パラマウントが2026年以降の入札に加わるかどうか注目される。