セッションに向けてバラクラバ帽を被る角田裕毅(アルファタウリ)、2022年9月2日F1オランダGPフリー走行
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角田裕毅、劣勢覆して逆転Q3「チームの努力が実を結んだ」鍵となった直前のセットアップ変更

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9月3日(土)のF1オランダGP公式予選で9番手タイムを刻み、今季4回目のQ3進出を果たした角田裕毅は「チームの努力が実を結んだ」と述べ、予選開始間際のセットアップ変更を成功させたアルファタウリを持ち上げた。

トップ10圏外で過ごした初日を経て臨んだ最終プラクティスも16番手と奮わず、Q1敗退の可能性も懸念される中での逆転Q3だった。

ザントフォールト・サーキットでアルファタウリAT03を駆る角田裕毅、2022年9月3日F1オランダGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

ザントフォールト・サーキットでアルファタウリAT03を駆る角田裕毅、2022年9月3日F1オランダGP予選

角田裕毅は予選Q1で、最初の計測ラップがターン3のトラックリミットにより抹消されたものの、路面コンディションの進化を背景に、最終アタックで驚きの3番手タイムを刻んで余裕を以てQ2に駒を進めた。

Q2では1回目の計測ラップで中古タイヤを履きノックアウト・ゾーンの14番手に。ただ、新品に履き替えての最終アタックでは10番手タイムを刻んで最終Q3に駒を進めた。

Q3もまずは中古タイヤで計測を行い暫定8番手に。ただ、新品を装着して臨んだ最終アタックは、セルジオ・ペレス(レッドブル)のスピンにより振られた黄旗によってフィニッシュできず、タイムを残せなかった。

結果、メカニカルトラブルによって出走を見合わせたランス・ストロール(アストンマーチン)を上回る9番手で予選を終えた。

車両パフォーマンス部門のチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリは初日から2日目にかけて、そして予選を前にしたセットアップ変更の背景について次のように説明した。

「金曜のセッションはパフォーマンス面で満足できるものではなく、パッケージの改善によって得られるマージンがある事が分かっていたため、昨夜、セットアップを変更することを決めた」

「タイヤのマネジメントと全体的なパフォーマンスの改善を目指したものだが、特に我々はコーナーで苦戦していた。高速コーナーでは横滑りがあり、セクター1では直近のライバルより遅い状況だった」

「今朝のFP3では主な課題を完全に克服するには至らず、満足できるパフォーマンスを引き出せなかったため予選前に更にセットアップを変更したのだが、これが功を奏した」

チームの努力が実を結んだ

角田裕毅
予選: 9位 / 1分11秒427
FP3: 16位 / 1分13秒256

今日の予選のパフォーマンスには本当に満足しています。

正直なところ、FP3のペースが悪かったためQ3に進出できたのは少し驚きでしたが、プラクティスを終えてクルマに幾つか変更を加えた結果、上手くまとめ上げてクルマから最大限のパフォーマンスを引き出す事ができました。

立て直す事ができて満足しています。チームの懸命な努力が予選で実を結びました。Q3進出は本当に前向きな結果です。

あとはレースに集中していきたいと思います。分析に使えるデータが大量にありますし、決勝で10位以内に入れるように、今夜は頑張って作業に取り組みたいと思います。


2022年F1オランダGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にカルロス・サインツと、フェラーリ勢が続く結果となった。

オランダGPの決勝レースは日本時間9月4日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。

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