アルピーヌF1主要人事にまた動き…アラン・プロスト、2022年シーズンを前に退任
4度のF1ワールドチャンピオン、アラン・プロストがアルピーヌF1チームの非常勤役員を退任した。F1公式サイトが伝えた。
プロストはアルピーヌと年間契約を結んでいたが、報道によると人事に大鉈を振るうローラン・ロッシ体制の経営陣は2022年シーズンに向け、契約を更新せず解除したという。
なおプロストは後にSNSを通して退任の事実を認めたが、自らの意思で契約を延長しなかったと説明した。
フェルナンド・アロンソを新たに迎え入れたエンストンのチームは昨年、コンストラクターズ選手権で5位を獲得し、ハンガリーGPではエステバン・オコンがチーム初勝利を挙げた。
プロストはアドバイザーとして2017年に旧ルノーに加わり、2年を経て非常勤取締役に就任。アルピーヌへとリブランドされた2021年も同職を務めた。
チームは年明け早々、レース運営を監督していたエグゼクティブ・ディレクターのマルチン・ブコウスキーの退任を発表。現在はロッシCEOが暫定的にチームを監督しているが、アストンマーチンの元チーム代表兼CEO、オトマー・サフナウアーが近々後任として発表される見通しだとみられている。
アストンマーチンから去るのはサフナウアーだけではない。オーストリアの水処理大手、BWTもまたシルバーストンのチームを離れ、今季はアルピーヌのメインスポンサーに就任するとの見方も広がっており、A521の後継機には同社のブランディングカラーであるピンクが配色される可能性がある。
2021年1月にチーム代表のシリル・アビテブール退任を受け経営トップに就任したロッシCEOはチーム運営の根本的な見直しに着手。昨年のシーズン終盤には、2022年に向けて体制を変更する可能性を仄めかしていた。