アルピーヌF1、マルチン・ブコウスキー離脱を発表…サウナウアー移籍の布石整う?
アルピーヌF1チームは2022年1月13日付で、エグゼクティブ・ディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーとの「協力関係を解消する決定」を下したと発表した。
ブコウスキーの離脱に伴い、後任決定までローラン・ロッシCEOが暫定的にチームを監督する。
ロッシCEOは「この4年間に渡るチームへの献身と成績に対する貢献に感謝したい。チームはバーレーンでの初戦に向けてマシン開発に専念しており、向上したパフォーマンスを発揮すべく全力を注いでいる」と語った。
後任は発表されていないが、先日、アストンマーチンを去った前チーム代表兼CEOのオトマー・サフナウアーの移籍が濃厚と見られている。なおブコウスキーはサフナウアーに代わってのアストン入りが囁かれている。
少なくともブコウスキーがF1から去る事は考えにくい。当人はアルピーヌ離脱発表を経て、自身のInstagramにガーデニング休暇を匂わせる画像を投稿した。
ブコウスキーはFIAの技術部門責任者を務めた後、2018年初めにアルピーヌ(旧ルノー)に移籍。全チームの機密情報やマシン開発に関する審査・管理を知る得る立場にあった事から論争となり、実務開始は同年4月と遅れた。
シリル・アビテブールのチーム離脱に伴い、新たにレーシング・ディレクターに就任したダビデ・ブリビオと共にチームを指揮する立場となり、2021年シーズンは事実上のチーム・プリンシパルとしてチームを監督。エンストンのチームとしては2013年以来の勝利をエステバン・オコンと共にハンガリーGPで達成した。
ブコウスキーはチーム離脱に際して「ルノー並びにアルピーヌF1チームのリーダーシップチームの一員として、才能豊かで献身的なグループと共に働くことができて本当に楽しかった。来たるべきシーズンに向け、チームの発展を見守っていきたい」と語った。