アレックス・アルボン、来季F1復帰に王手か…ウィリアムズとアルファロメオが関心、とクリスチャン・ホーナー
アレックス・アルボンの2022年F1復帰が現実味を帯びてきた。レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はウィリアムズとアルファロメオが関心を示しており、早ければ第14戦イタリアGPを前に合意に至る可能性があると明かした。
セルジオ・ペレスの契約延長によりレッドブル・ホンダの席は埋まった。アルファタウリ・ホンダは現時点で来季のドライバーラインアップを発表していないが、ピエール・ガスリーと角田裕毅の続投は揺るぎない。
故に、才能あるアルボン復帰の可能性が残されているのはライバルチームのみという状況であり、メルセデス昇格が確実視されるジョージ・ラッセルの後任、あるいは現役引退を発表したキミ・ライコネン、ないしは放出が囁かれるアントニオ・ジョビナッツィの空きシートが唯一の選択肢と考えられている。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はザントフォールトでのオランダGP初日、ウィリアムズとアルファロメオがアルボンに「高い関心」を寄せているとして、近日中の契約合意を期待していると語った。
「彼は才能溢れるドライバーであり、キミの引退とジョージの動向でチャンスが広がっている。来週あたりには解決するだろう」
クリスチャン・ホーナーは「彼が来年のレースシートに戻れるよう、できる限りの手を尽くすつもりだ」と述べ、ライバルチームであれ復帰が可能になるのであればアルボンを現在の契約から開放する事も辞さない構えを示した。
また「十分な実力があるため資金援助の必要はない」としながらも、シート獲得のために金銭的なパッケージが必要であれば、それを負担する用意がある事を認めた。
なおアルボンが狙うウィリアムズとアルファロメオの来季候補には、今季フォーミュラE世界選手権を制したメルセデス育成傘下のニック・デ・フリースの名が挙げられている。最終的にはデ・フリースとアルボンによる争奪戦となる可能性もありそうだ。
ちなみにフランスのテレビ局「Canal +」は3日(金)、来季アルファロメオはバルテリ・ボッタスとアレックス・アルボンで、ウィリアムズはニコラス・ラティフィとニック・デ・フリースになる見通しだと伝えた。