2021年8月15日FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦イープル・ラリー・ベルギーの最終日デイ3にスパ・フランコルシャンを走行するトヨタ・ヤリスWRC
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F1ベルギーGPの舞台スパCEO、遺体で発見…夫が射殺か

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サマーブレイク後の初戦として今月末にF1ベルギーGPが開催されるスパ・フランコルシャン・サーキットのナタリー・マイレ最高経営責任者(CEO)が遺体で発見された。夫によって殺害された可能性がある。

マイレCEOは8月15日(日)早朝、ベルギーとルクセンブルグの国境付近に位置するグーヴィの自宅で遺体となって発見された。他に女性と男性各1名の遺体があり、いずれも銃で撃たれていたという。

ルクセンブルク検察当局の発表によると、初期捜査の段階では、マイレCEOの夫と見られる男性が妻を含む2人の女性を射殺した後に自殺した疑いがあるとの事だ。夫婦は2週間前から別居していたとの報道もある。

建築家になる事を夢見て学んでいたマイレがモータースポーツ界に足を踏み入れたのは30代になってからだった。ロンドン大で建築を学んだ後、33歳でレーシングスクールに入学。2006年にはファンカップで初優勝を飾るなど、ドライバーとしても活躍した。

2016年6月にスパのCEOに就任すると5年間に渡って改修プロジェクトに取り組み、来年6月のFIM耐久世界選手権「スパ・モト24時間レース」の開催にこぎ着けた。

事件が発覚したのは、スパを中心とした世界ラリー選手権(WRC)第8戦最終日当日の事だった。サーキットに姿を見せなかった事から捜索が行われ、ルクセンブルク州の自宅で遺体が発見された。

スパ・フランコルシャンのメルキオール・ワテレ取締役会長は「ナタリーの家族、両親、愛する方々に心より哀悼の意を表したい」との談話を発表した。

「このニュースが我々のチームをどれほど動揺させるものかは承知している。取締役会を代表してサーキットの全員に心からのお悔やみを申し上げる」

「我々は今日、多くの尊敬を集めていた真の女性リーダーを失った。ナタリーはサーキットの顔であり、我々が共有するレースへの情熱を体現する人だった」

F1もまた「我々の友人であるナタリー・マイレが亡くなったという恐ろしいニュースに深く心を痛めている。フォーミュラ1として、彼女の家族や友人に深い哀悼の意を表したい」との声明を発表した。

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