
こんな時代遅れを起用するとはな―映画『F1/エフワン』最新予告映像解禁、ブラッド・ピット主演で6月27日全国公開
2025年6月27日に全国公開される映画『F1/エフワン』の最新予告映像が公開された。本作は、F1の全面協力のもと制作された史上初の“リアル体感型F1映画”で、主演を務めるのは俳優ブラッド・ピット。プロデューサーには、7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが名を連ねる。
物語の主人公は、1990年代に活躍した伝説のカリスマF1ドライバー、ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)。若きルーキー、ジョシュア・“ノア”・ピアース(ダムソン・イドリス)とともに、架空のF1チーム「APXGP」の復活を懸けて戦う姿が描かれる。
映像は、ヘイズとチームのピットクルーを率いるケイト(ケリー・コンドン)との会話から始まり、現役復帰したヘイズの型破りな言動に戸惑うチームの様子が映し出される。「一匹狼のつもり?知らないようだけど、F1は昔からチームスポーツよ」と釘を刺されながらも我が道を行くヘイズ。新人ピアースとの「こんな時代遅れを起用するとはな」「俺の方が速いからだ」という火花散るやり取りも印象的だ。
過酷なトレーニングシーンや、F1マシンを操る2人の激しい走行、さらには接触によるクラッシュなど、リアルなレース描写が次々と展開。予告のラストには、マシンを駆ってサーキットを独走するヘイズの姿が映し出され、クライマックスへの期待が高まる。
本作の最大の特徴は、徹底した“リアル”の追求にある。主演のピットとイドリスは数か月にわたってドライビングトレーニングを受け、実際に改造されたF2マシンを自ら操縦して撮影に臨んだ。撮影地はシルバーストン、モンツァ、スパ・フランコルシャン、鈴鹿、アブダビ、ラスベガスなど、F1開催中やそのインターバル期間を活用して行われた。
さらに映像面では、IMAX認証のデジタルカメラを用い、2D、IMAX、Dolby Cinema、4D、ScreenXといった多様なフォーマットで同時公開予定。特に、車内に設置された特殊カメラによって撮影された最高時速290km超の走行シーンは、まるで観客自身がF1マシンに乗っているかのような没入感を生み出している。
脚本段階から制作に携わったハミルトンは、「F1の本当のスピード感や緊張感を観客に届けることが重要だった」とコメント。本物を知る現役F1ドライバーとして、その知見を作品に最大限反映させたと明かしている。
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ブラッド・ピット主演の映画「F1」新ビジュアル
予告映像の公開と併せて、最新のキービジュアルも解禁された。公開されたのは、レーシングスーツに身を包んだ主人公ヘイズが、リアウイングライトが赤く灯るF1マシンとともにサーキット上に佇む姿を捉えた一枚だ。
夕焼けに染まるコースを背に、遠くを静かに見つめるソニーのまなざしの先には、どのような風景が広がっているのか。スピードと情熱の世界に挑む彼の覚悟を感じさせる、ドラマ性あふれるビジュアルに仕上がっている。
本作と同じくジョセフ・コシンスキー監督がメガホンを取った『トップガン マーヴェリック』が空の戦いに新たな臨場感をもたらしたように、『F1/エフワン』は“地上の音速バトル”として、かつてないF1体験を観客に届ける。ハリウッドとF1界がタッグを組んだ本作は、2025年夏、日本中を“スピードの熱狂”に巻き込むことになりそうだ。