3位ピエール・ガスリー、PU問題でパワーダウンも表彰台を死守「必死に戦い抜いた!最高!」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、週末を通して高い競争力を発揮したF1アゼルバイジャンGPの締めとして、6日の決勝レースを4番グリッドからスタートし見事3位表彰台を獲得した。
順風満帆のレースではなかった。ガスリーはレースの大半を同じポジションで走行していたが、レース中盤になるとパワーユニットに問題が発生。パワーダウンに見舞われ、35周目には為す術もなくセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)に交わされてしまった。
ガスリーは「例えばユーキ(角田裕毅)と比べると明らかに大きな差があった。チームはダメージを抑えるために、エンジンを操作するようアレコレ指示してくれた。第2セクターは本当に力強かったんだけど、ストレートはかなりキツかった。セブ(ベッテル)に抜かれた時は文字通り何もできなかった」と振り返った。
必死に戦い抜いた!最高!
ピエール・ガスリー決勝: 3位, グリッド: 4番手
途方もない週末だった。FP3ではトップに立ち、予選では4番手、そして今日は表彰台だ! チームの事を思うと本当に嬉しいし、最高の結果だよ!
レース内容も素晴らしかった。残り2周ではシャルル(ルクレール)との激しいバトルになったけど、表彰台のために必死になって戦い抜いた。
終始レースは激しい展開で、前の連中についていこうとしたんだけどレース中盤からエンジンに問題が出てしまい、ストレートでパワーが失われてしまった。だから最後まで厳しい戦いになると覚悟していたんだけど、何とか4番手を守り抜けた。
パフォーマンスが落ちていたからリスタート後のストレートでシャルルに抜かれるかもって思ってたんだけど、目の前の表彰台を落とすわけにはいかないし、全力を出し尽くしたよ。今日は喉から手が出るほど表彰台が欲しかったんだ。
ハードではあったけど、僕ら好みのフェアなレースだった。クルマは週末を通じて素晴らしく、本当に良い感触だったから、チーム全員にとって最高の結果になったと思う。みんなの努力に表彰台という形で応える事ができて本当に嬉しい。
次に控える僕のホームレース、フランスGPでも上手くやれるように、今週末が上手くいった理由を分析する必要があるけど、今はひとまず今日の結果をお祝いしたい。もう既にレッドブルを1本飲み干したけど、今夜は他にも色々飲みたいね!
6月6日(日)にバクー市街地コースで行われた2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPでは、6番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が2勝目を上げ優勝。2位はセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、3位表彰台はピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)という新鮮な顔ぶれが並んだ。
ポール・リカール・サーキットを舞台とする次戦フランスGPは、6月18日のフリー走行1で幕を開ける。