移籍後初優勝飾ったセルジオ・ペレス、実は油圧トラブルでリタイヤ寸前だった
レッドブル・ホンダ移籍後初優勝を飾ったセルジオ・ペレスだが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーによると油圧システムに問題を抱えていたとのことで、状況次第ではリタイヤに追い込まれる可能性があったようだ。
狂いに狂ったバクー市街地コースの51周のレース。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがタイヤトラブルと見られる原因によってクラッシュを喫した事で、ペレスは最終盤にラップリーダーへと躍り出る事となり、昨年のサクヒールGP以来となるキャリア通算2勝目を挙げた。
見事トップチェッカーを受けたペレスは無線を通してチームと健闘を称え合っていたが、すぐにクルマをピットレーン脇に停めるよう指示された。一体何が起きていたのか?
ホーナーはペレス車がハイドロリック系の問題を抱えてた事を明かし「レースの最後まで走り切れないのではと心配していた。我々はただただ祈るような思いで最後までクルマが頑張ってくれる事を願っていた」と説明した。
波乱をくぐり抜けて勝利を掴み取ったペレスは、このトラブルがレッドブル・ホンダ勢全滅に繋がりうるほどリスキーなものだったと明かした。
「危うくリタイヤするところだったんだ。幸運にもレースを完走することができたけど、最後まで本当に大変だった」
「マックスとっては本当に残念なレースになってしまった。彼は素晴らしいレースをしていたし、この日の勝利に相応しい走りをしていた」
「2人揃って表彰台に上がれていればチームにとって最高だったと思う。それでも最終的には、僕らにとってファンタスティックな1日になった」