バルセロナテストでの走行を見守るスクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表
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フランツ・トスト代表、早くも開幕戦でのポイント獲得に自信 / F1テスト8日目

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スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表が、8日間に渡ってスペインのカタロニア・サーキットで開催されたプレシーズンテストを総括した。トロロッソ・ホンダはアレックス・アルボンが500周、ダニール・クビアト435周と、合わせて935周、距離にして4,352kmを走り込み、充実のテストウィークを過ごした。

ラップタイム的にも何度かタイムシートを賑わせ、第二回テスト通算成績ではアルボンが全体の6番手、クビアトが7番手につけてみせた。無論搭載燃料量などが一律ではないため一概に比較できるものではないが、トスト代表は早くも開幕オーストラリアGPでのポイント獲得に自信を示している。

早くも開幕戦でのポイント獲得に自信

フランツ・トストチーム代表

午前中は気温が低かったものの、今回のバルセロナでの2回のプレシーズンテスト期間中は全体として良い天気に恵まれた。おかげで数多くのセットアップを試し、さまざまなコンディションの中でタイヤを走らせる事ができ、新しいSTR14について多くの事を学ぶことができた。

レッドブル・テクノロジーやホンダとのシナジー効果は予想通り上手く機能してくれた。目立った問題もなく合計で4,352kmを走り込む事ができ、クルマは最初から高い信頼性を発揮していた。何度かマイナートラブルはあったものの、シーズン前のこの時期には普通に起こるだし、すぐに解決策を見出すことができ、懸念するほどの大きな問題には至らなかった。

予定通りにパーツを揃えてくれたファエンツァとバイチェスターのファクトリーの面々の素晴らしい仕事にも感謝している。何人か新しく加わったメンバーがいたにも関わらず、現地ガレージでの作業もスムーズかつ効率的だった。

ダニールとアレックスはミスもせず、期待通りの有益なフィードバックを与えてくれた。昨シーズンはレースから離れていたにも関わらず、ダニールはすぐにマシンに適応してみせた。以前と変わらず速さがあり、的確な技術的フィードバックができるドライバーのままだった。

そんなダニールは、アレックにとっても大きな支えとなってくれる事だろう。彼は日毎に急激なスピードでF1マシンに慣れ、急成長を果たした。チームと初めて過ごす4日間で、アレックスの力強いパフォーマンスと、鍛え抜かれたフィジカルを見ることができた。

パワーユニットに関しては、ホンダのHRD Sakuraのエンジニアの方々に心から感謝している。パフォーマンスと信頼性を更に改善してくれた。開幕メルボルンでポイントを獲得し、良い結果でシーズンを始められる予感がしている。


バルセロナ合同テスト最終8日目にトップタイムを刻んだのは、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。宿敵ルイス・ハミルトンを1000分の3秒差で交わし、今季テスト最速となる1分16秒221を記録した。

2019年のF1公式プレシーズンテストの日程は全て終了。開幕オーストラリアGPは、3月15日(金)日本時間10時にアルバート・パーク・サーキットで行われるフリー走行1で幕を開ける。