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ホンダF1、開幕を前にRA619Hの信頼性の高さを証明 / F1テスト8日目

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8日間に渡ってカタロニア・サーキットで行われたF1プレシーズンテストが1日に閉幕。レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソにパワーユニットを供給するホンダは、メルボルンでのシーズン開幕を前に、今季RA619Hの信頼性の高さを証明した。

テスト最終日、レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンを起用するが、ギアボックストラブルが発生したため走行できたのは午前の29周のみ。ライバルが軒並みC5タイヤでパフォーマンスランを行った一方で、C3タイヤで刻んだ1分17秒709がベスト。11番手でバルセロナを後にした。

対照的にトロロッソ・ホンダはこの日も快調。ダニール・クビアトが131周を走り込んで、トップから0.677秒遅れの堂々5番手タイムを記録。スクーデリア・トロロッソのジョディ・エジントン副テクニカル・ディレクターは「ホンダは非の打ち所がない信頼性のエンジンを用意してくれた」と語った。

ホンダエンジン勢は計8日間のテストで合計1768周を走破。距離に換算して8,230kmという膨大なマイレージを稼ぎ出した。中でも提携2年目を迎えるスクーデリア・トロロッソが抜きに出ており、アレックス・アルボンが500周、ダニール・クビアト435周と、合わせて935周を走り込んだ。

ホンダ:F1テスト8日目を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

バルセロナで行われた2019年ウインターテストの8日間が終了しました。パワーユニットには大きなトラブルもなく、両チームと共に多くのマイレージを重ねる事が出来ました。確かにテスト2では(車体側に)何度か些細なトラブルが出ましたが、シーズン開始前に問題を洗い出すこともテストの大切な目的だと考えています。

スクーデリア・トロロッソとは、昨年1年間をともに戦うなかで経験してきたことを活かし、互いの関係性を更に強固にした上でテストに臨みました。アストンマーチン・レッドブル・レーシングとは、マシンの開発だけでなく、レースオペレーションについても昨年から綿密に準備を進めてきた甲斐があり、スムーズにテストを行う事が出来ました。

結果的に8日間を通して天候も良く、2チームともに走行を重ねられたため、多くのデータを得ることができました。これからは開幕戦に向けて万全の状態で臨みたいと考えています。


バルセロナ合同テスト最終8日目にトップタイムを刻んだのは、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。宿敵ルイス・ハミルトンを1000分の3秒差で交わし、今季テスト最速となる1分16秒221を記録した。

2019年のF1公式プレシーズンテストの日程は全て終了。開幕オーストラリアGPは、3月15日(金)日本時間10時にアルバート・パーク・サーキットで行われるフリー走行1で幕を開ける。