F1第9戦オーストリアGP公式予選が6月30日(土)日本時間22時からレッドブル・リンクで行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分3秒130のコースレコードを記録。キャリア5度目のポールポジションを獲得した。

2番手はチームメイトのルイス・ハミルトン。その差はわずか1000分の19秒、エンジンと車体を大幅に改良したメルセデスがフロントローを獲得した。3番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。ボッタスからは0.334秒遅れた。

ビッグサプライズはハースのロマン・グロージャン。3強チーム以外としては唯一3秒台に入れ込み6番手タイムを記録。5番手マックス・フェルスタッペンと7番手ダニエル・リカルドのレッドブル勢の間に割って入った。

レッドブルとメルセデスの計4台は予選Q2を赤色スーパーソフトで通過。変則的な戦略を採用し、明日の決勝を中間コンパウンドからスタートする。

なお、ベッテルはQ2でカルロス・サインツ（Renault）の走行を妨害したとして審議対象となり、セッション終了後に3グリッド降格とペナルティポイント1点の罰則処分が下された。

決勝のスターティンググリッドを決する予選セッションは気温24℃、路面34℃のドライコンディションでスタート。レッドブル・リンクは1周が4km程と短いためコース上にはトラフィックが発生。思うようにアタックできず翻弄されるマシンもあった。

新たに予選モードを投入したルノーエンジン勢であったが、レッドブルのみならずワークスルノーもパッとしない結果に。2台揃ってQ3に進出したもののトップからは1.5秒以上も遅れ、カルロス・サインツが9番手、ニコ・ヒュルケンベルグが10番手という結果となった。

今週末はこれまで以上にタイムが接近していた事もあるが、予選はここがあたかもドライバーズサーキットであるかの如きリザルトとなった。

Q1敗退組は、ストフェル・バンドーン（Mclaren）、セルジオ・ペレス（Force India）、セルゲイ・シロトキン（Williams）、ブレンドン・ハートレー（Toro Rosso）、マーカス・エリクソン（Sauber）と5名全員が別のチーム。Q2敗退組も同じ様に全5名が別のチームという結果となった。

Q1終盤にはルクレールの飛び出しによってダブルイエローが振られ、ラップを完了出来ず涙を飲んだドライバーも見られた。最下位エリクソンとギリギリ通過を果たしたランス・ストロールとのギャップは僅か0.215秒。大接戦が故に些細な違いが結果に大きな影響を与えた。

トロロッソ・ホンダ勢はハートレーがQ1敗退の苦汁を舐めた一方、ピエール・ガスリーはQ2に進出。だが期待された最終Q3進出は果たせず12番手という結果に終わった。

第9戦F1オーストリアGP決勝レースは、日本時間7月1日(日)22時10分からスタート。1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事で勝敗を争う。過去11回のレースを見る限りポール・トゥ・ウィンの確率は45%。追い抜けない事はないものの、コースはタイトでありオーバーテイクが容易とは言えない。

2018年F1第9戦オーストリアGP予選リザルト

コンディション

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サーキット

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