日産フォーミュラE

日産フォーミュラE、参戦車両のカラーリングを3月に発表

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日産自動車株式会社は12日、来季より参戦を表明しているABB FIA フォーミュラE選手権に投入するマシンカラーリングを、来月3月に開催されるジュネーブで公開する事を明らかにした。今年後半には、ドライバーやチーム体制などの詳細も公開される。

日産は日本の大手自動車メーカーとしては初めてフォーミュラEに参戦する。先行参戦していたアライアンスパートナーのルノーが培った経験を活用しつつ、ルノー及び三菱自動車と協力することでシナジーの最大化を目指していく。

日産が参戦開始するシーズン5では、新たなシャシー、バッテリー、パワートレインが導入され、新時代フォーミュラEの幕が上がる。フォーミュラEは先月31日、2018/2019シーズンに投入される第2世代マシンのデジタルCG画像を公開。既存のシングルシーターとの差別化を強く意識させるそのデザインは、近未来的というに相応しいスタイリッシュな外観を備えている。

第二世代フォーミュラE新型マシン、イタリアにて

フォーミュラEマシンのパワーユニットは排気ガスを一切出さない電動モーター。最高出力は900馬力のF1マシンを比べると見劣りする270馬力だが、最高速度は225km/h(リミッター)を誇る。初年度はワンメイクに近い形であったが、2シーズン目以降はレギュレーションが変更され、モーター、インバーター、ギアボックス、冷却システムの開発が認められるなど、徐々にチームの独自性が表れてきている。

電気自動車(EV)技術のグローバルリーダーを自認する日産にとって、フォーミュラEはこれ以上ない活動の場となる。2010年に発表された同社の「日産リーフ」は、グローバルで累計28万台以上を販売。世界最多販売数を誇るEVカーであり、昨年10月には新型車両が市場投入されている。