フォーミュラEマシン 技術データ及びスペック・諸元表《2017/18シーズン版》
2017/18シーズンのフォーミュラEマシンは、幅を除いて2016年型のF1マシンサイズとほぼ同じ寸法を持つ。唯一大きく異なるのはホイールベース。フォーミュラEは道幅の狭いタイトな市街地コースでのレースとなるため、F1よりも短いホイールベースが採用されている。3,100mmという長さは、17年F1マシンの中で最も短いウィリアムズの3,545mmと比べても更に短い。
パワーユニットは電動モーター、最高出力は1000馬力のF1マシンを比べると見劣りする270馬力で、最高速度は225km/hに制限されている。タイヤはミシュラン製の全天候型18インチ、ウェット・ドライの別はない。週末には1台につき6本のタイヤが供給される。
フォーミュラEマシン主要諸元表
© Sam Bloxham/LAT/Formula E、NEXT EVの17/18年型マシン
初年度はダラーラ製シャシーにマクラーレン製電気モーター、そしてウィリアムズ製バッテリーシステムとヒューランド製5速ギアボックスを備えた「スパーク・ルノー・SRT_01E」のワンメイク。2シーズン目以降はレギュレーションが変更され、モーター、インバーター、ギアボックス、冷却システムの独自開発が認められた。
3rdシーズンでは、ABTシェフラー、アンドレッティ、バージン、ジャガー、マヒンドラ、NextEV、ペンスキー、ルノー、ベンチュリーの9チームがパワートレインを独自開発している。開幕シーズンから全幅・全長は変わらないものの、車高が1,250mmから1,050mmへと下げられ、フロントアクスルは1,300mmから1,528mmへと拡大されている。
寸法 | 全長 | 5,000mm |
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全幅 | 1,780mm | |
全高 | 1,050mm | |
前輪幅 | 1,528mm | |
後輪幅 | 1,492mm | |
乗車高 | 75mm (最大) | |
ホイールベース | 3,100mm | |
最小重量 | 880kg ドライバー・バッテリ(320kg)含 |
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性能 | 最大出力 | 200kW(270馬力) |
レースモード | 180kW(240馬力) | |
追加出力 | 150kw | |
0-100km/h加速 | 3秒 | |
最高速 | 225km/h(リミッター) | |
ホイール | タイヤ | ミシュラン特注 18インチ全天候 “パイロットスポーツEV2” |
リム幅 | 前:260mm 後:305m |
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リム直径 | 前:650mm 後:690mm |
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ミッション | 種別 | 後輪駆動 |
ギアボックス | パドルシフト式シーケンシャル |
リアが重くフロントが軽いためアンダーステアがかなり強く、他のフォーミュラカーとは異なるドライビングが求められる。
© LAT/Formula E、伊OZ Racing製マグネシウムホイール
第5シーズンとなる2018/19年マシンの外観は大幅に変更される見通しとなっており、伝統的なリアウイングがない近未来的なデザインになると見られている。