オスカー・ピアストリ
人物データ
名前 | オスカー・ピアストリ / Oscar Piastri |
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国籍 | オーストラリア |
出身地 | メルボルン |
居住地 | イギリス |
生年月日 | 2001年04月06日 / 23歳 |
身長 | 178cm |
体重 | 68kg |
F1デビュー | 2023年 |
カーナンバー | 81 |
WEBサイト | oscarpiastri.com |
SNS | twitter facebook instagram |
オスカー・ピアストリ(英:Oscar Piastri)はオーストラリア・ビクトリア州メルボルン出身のレーシングドライバー。アルピーヌのF1リザーブドライバーを経て2023年にランド・ノリスのチームメイトとしてマクラーレンからF1デビューを果たし、2024年のハンガリーGPで初優勝を飾った。
2019年にフォーミュラ・ルノー、2020年にFIA-F3選手権、そして2021年にFIA-F2選手権を制し、3年連続でトップジュニア・フォーミュラを制するという歴史的快挙を成し遂げたドライバーで、同郷の大先輩マーク・ウェバーをして「あの若さにして経歴が桁外れ」と言わしめる。
生い立ちとキャリア初期
イタリア系オーストラリア人の両親のもとにメルボルンで生を受けた。高祖父は中国人。父親のクリス・ピアストリは車両診断やスキャン、キャリブレーション等のソフトおよびハードウェア・ツールを設計・製造する企業「HP Tuners」の創設者で、ジュニアカテゴリー時代以降、同社がスポンサーとしてキャリアを支えている。
学生時代に数年間に渡って勉強していたという事で、少しばかり日本語も話す事ができる。歴史的に移民によって人口を増やしてきたオーストラリアでは、初等教育の段階でイタリア語や中国語、日本語などの外国語を学ぶとされる。
It turns out @OscarPiastri learned Japanese in school! 🤩
オスカーは学校で日本語を習っていたそうです! 🇯🇵#JapaneseGP pic.twitter.com/rfIpwWNsPN
— McLaren (@McLarenF1) September 21, 2023
カートを始めたのは2011年の事だった。本格的に競技生活を始めたのは2014年。翌年にCIK-FIA公認のカート選手権にステップアップすると2016年に渡英し、バーレーンで開催されたCIK-FIAカート世界選手権OKジュニア・クラスで6位入賞を果たした。
趣味はクリケット、ウェイクボード、バスケットボール。
ジュニアカテゴリ
シングルシーターデビューは2016-17年のF4-UAE選手権。2017年にはアーデン・モータースポーツからイギリスF4にフル参戦し、6勝、13表彰台、6ポールポジションを獲得してランキング2位に輝いた。
フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ参戦2年目の2019年に7勝、11表彰台、5ポールポジションを獲得して選手権を制覇すると、翌2020年はFIA-F3選手権に参戦し、ルーキーながらもテオ・プルシェールを抑えてチャンピオンを獲得した。
2021年にはハースF1でのデビューが決まったミック・シューマッハに代わってプレマからFIA-F2選手権にステップアップ。6勝、11表彰台、6ポールポジションを獲得し、F3に続いてルーキー王者に輝いた。
GP3/F3とGP2/F2を連続で制したのは過去にルイス・ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグ、シャルル・ルクレール、ジョージ・ラッセルの4名しかおらず、2019年のフォーミュラ・ルノー・ユーロカップを含めてジュニアシリーズを3連覇したドライバーとしては史上初の快挙を飾る事となった。
F1への道
2020年1月にルノー・スポール・アカデミー(アルピーヌ・アカデミーの前身)に加入。このタイミングでウェバーとその妻アン・ニール、起業家ジェイソン・アレンが率いるJAMスポーツマネジメントがピアストリのマネジメントを担当するようになった。
同年のF3制覇を経て2020年10月には、同じアカデミー生のクリスチャン・ルンガー、周冠宇と共にバーレーンでF1マシンをテスト。2021年にF2でチャンピオンを獲得すると、嫌々ながらも2022年のアルピーヌF1リザーブドライバーに就任した。
泥沼の契約論争
当初はニコラス・ラティフィの後任としてウィリアムズから2023年のF1にデビューする計画であったが、サマーブレイクを前にセバスチャン・ベッテルがシーズン末での引退を発表。その空いたシートをアルピーヌのフェルナンド・アロンソが手にした事で騒動が発生した。
アストンのアナウンス翌日、アルピーヌはアロンソの後任としてピアストリを起用すると発表したものの、プレスリリースにピアトリ本人の言葉はなく、ピアストリはSNSを通して2023年にアルピーヌでドライブする事はないと主張。内紛が明らかとなり、マクラーレンとの事前契約の可能性が浮上した。
ピアストリの行動に対してチーム代表のオトマー・サフナウアーは「人としての誠実さ」「チームに対する忠誠心」を欠くとして批判。仮にピアストリがチームを去った場合、損害賠償を求める意向を明らかにするなど騒ぎとなった。
結果、F1の契約承認委員会(CRB)が介入する問題へと発展。9月2日に「ピアストリは2023年及び2024年シーズンでマクラーレンのためにドライブする権利を有する」との裁定が発表され、晴れてマクラーレンからのF1デビューが決まった。
主なキャリアと成績
年 | シリーズ | 成績 |
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2016-17 | F4・UAE選手権 | 6位 |
2017 | F4イギリス選手権 | 2位 |
フォーミュラ・ルノーNEC | 21位 | |
2018 | フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ | 8位 |
2019 | フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ | 1位 |
2020 | FIA-F3選手権 | 1位 |
ルノー・スポール・アカデミーに加入 | ||
2021 | FIA-F2選手権 | 1位 |
2022 | アルピーヌF1リザーブドライバー | |
2023 | マクラーレンF1 | 9位 |
2024 | マクラーレンF1 | ー位 |