ジャック・ドゥーハン(2024年アルピーヌF1リザーブドライバー)のプロフィール画像
Courtesy Of Alpine Racing

ジャック・ドゥーハン

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人物データ

名前 ジャック・ドゥーハン / Jack Doohan
国籍 オーストラリア
生年月日 2003年01月20日 / 22歳
身長 183cm
体重 70kg
F1デビュー 2025年
カーナンバー 7
WEBサイト jackdoohan.com
SNS instagram

ジャック・ドゥーハン(英:Jack Doohan)はオーストラリア出身のF1ドライバー。エステバン・オコンの後任として2025年にアルピーヌからF1デビューする。父親はロードレース世界選手権(MotoGP)の最高峰クラスを5連覇したミック・ドゥーハン。

シューマッハ家との親密なつながり

父親のミックは7度のF1王者ミハエル・シューマッハと交流があり、モナコでは一時期、お隣さん同士という関係だった。

アルピーヌF1リザーブドライバーのジャック・ドゥーハンと、父親でロードレース世界選手権(MotoGP)5連覇を果たしたミック・ドゥーハン、2024年F1オーストラリアGPCourtesy Of Alpine Racing

アルピーヌF1リザーブドライバーのジャック・ドゥーハンと、父親でロードレース世界選手権(MotoGP)5連覇を果たしたミック・ドゥーハン、2024年F1オーストラリアGP

2人を知る元F1チームオーナーのエディー・ジョーダンによると、シューマッハは尊敬していた友人であるミック・ドゥーハンにちなんで息子の名前(ミック・シューマッハ)をつけた。

また、ジャックがカート競技を始めるきっかけを作ったのもシューマッハだった。3歳の誕生日にシューマッハからカートをプレゼントされたことが、彼のレーシングキャリアの出発点となった。

主なキャリア

シリーズ・概要 出走 優勝 ポール 表彰台 順位
2018 イギリスF4選手権(アーデン) 30 3 0 12 5位
ADAC F4選手権(プレマ・セオドール) 8 0 0 0 12位
イタリアF4選手権(プレマ・セオドール) 6 0 0 0 20位
2019 ユーロフォーミュラ・オープン 16 0 0 2 11位
F3アジア選手権(ハイテック) 15 5 1 13 2位
2020 F3アジア選手権 15 5 4 10 2位
FIA-F3選手権(HWAレースラボ) 18 0 0 0 26位
2021 FIA-F3選手権(トライデント) 20 4 2 7 2位
FIA-F2選手権(MPモータースポーツ) 6 0 0 0 19位
2022 FIA-F2選手権(ヴィルトゥオーシ) 28 3 3 6 6位
2023 25 3 2 5 3位
アルピーヌF1リザーブドライバー
2024 F1(アルピーヌ) 1 0 0 0 24位
2025

オーストラリア国内のカートレースで頭角を現したドゥーハンは、2018年にイギリスF4選手権でシングルシーターデビューを果たし、総合5位とともにルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。この時はレッドブル・ジュニアチームに所属していた。

2019年には、イタリアF4、ADAC F4、F3アジア選手権に参戦し、F3アジアではランキング2位を獲得。翌2020年も同シリーズで2年連続の2位に輝いた。

ジャック・ドゥーハン、2019年4月7日にマレーシア・セパンで開催されたF3アジア選手権にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ジャック・ドゥーハン、2019年4月7日にマレーシア・セパンで開催されたF3アジア選手権にて

だが、同じく2020年に参戦したFIA-F3選手権では苦戦。オスカー・ピアストリ、テオ・プルシェール、ローガン・サージェント、フレデリック・ヴェスティといった強豪と戦う中でノーポイントのままランキング26位に沈んだ。

それでも翌2021年には見事な復活を遂げ、シリーズ2位を獲得。シーズン終盤にはMPモータースポーツからFIA-F2選手権にデビューし、6戦で2回の入賞を果たした。

ソチの表彰台に上がったトライデントのジャック・ドゥーハンとクレメント・ノバラク(トライデント)、フレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)、2021年9月6日FIA-F3選手権最終第7戦スパ・レース3にてCourtesy Of Formula Motorsport Limited

ソチの表彰台に上がったトライデントのジャック・ドゥーハンとクレメント・ノバラク(トライデント)、フレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)、2021年9月6日FIA-F3選手権最終第7戦スパ・レース3にて

2022年、ヴィルトゥオーシ・レーシングから初のF2フルシーズンに臨む前に、レッドブルのジュニアプログラムを離脱。アルピーヌに移籍した。この年、ドゥーハンは着実にステップアップし、スパでF2初のフィーチャーレース優勝を飾るなどしてシリーズ6位となった。

2023年にはさらなる成長を遂げ、ブダペスト、スパ、ヤス・マリーナで3勝を挙げ、シリーズ3位にランクイン。この活躍が評価され、2024年のアルピーヌF1リザーブドライバーに指名された。

この間に、アルピーヌを通じてF1での経験も積み、2022年、2023年、2024年の各シーズンでフリー走行に出走。また、2024年にはF1 TVの解説にも登場し、分析力やコミュニケーション能力の高さを見せた。

そして、2024年シーズン限りでハースに移籍したオコンの後任として、2025年にアルピーヌのレギュラードライバーに昇格。ピエール・ガスリーのチームメイトとして、F1フルシーズン参戦のチャンスを掴んだ。

エルマノス・ロドリゲス・サーキットでアルピーヌA522をドライブするジャック・ドゥーハン、2022年10月28日F1メキシコGP FP1Courtesy Of Alpine Racing

エルマノス・ロドリゲス・サーキットでアルピーヌA522をドライブするジャック・ドゥーハン、2022年10月28日F1メキシコGP FP1