F3選手権時代のミック・シューマッハ
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ミック・シューマッハ

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人物データ

名前 ミック・シューマッハ / Mick Schumacher
国籍 ドイツ
出身地 スイス
居住地 スイス
生年月日 1999年03月22日 / 25歳
身長 176cm
体重 67kg
F1デビュー 2021年
カーナンバー 47
WEBサイト www.mickschumacher.ms
SNS instagram

ミック・シューマッハは、7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエルを父に持つドイツ出身のレーシングドライバー。FIA-F2選手権を経てハースF1チームより2021年にF1デビューを果たす。契約は複数年。

2017年のF1ベルギーGPでは、父ミハエルが1994年に初めてワールドチャンピオンを獲得した際のマシン「ベネトンB194」のデモ走行を担当。ミハエル・シューマッハのF1初勝利25周年を記念しての特別イベントであった。

2018年にFIA-F3ヨーロッパ選手権でチャンピオンを獲得すると翌年の1月19日に、父が栄光の7冠を達成したスクーデリア・フェラーリとの育成契約締結が発表され、2019年と2020年の2年に渡ってプレマ・レーシングからF1直下のカテゴリーであるFIA-F2選手権に参戦した。

夢は「F1で走ること」と語ってきたミック・シューマッハ。ルイス・ハミルトンは以前、ミックが最高峰F1へとステップアップするのは100%間違いないとの考えを示していたが、ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの後任として、ニキータ・マゼピンと共にハースに加わる事となった。

F3王者獲得を祝うミック・シューマッハと母コリーナ・シューマッハ
© FIA F3、F3王者獲得を祝うミック・シューマッハと母コリーナ・シューマッハ

ミック・シューマッハはFIA-F2選手権時代、慣例に則って苗字の最初の3つの頭文字を基にした「SCH」の略称を用いてきたが、本人の希望でF1デビューに際して父と同じ「MSC」を使う事となった

実力

印象的な走りを見せるものの、中々タイトルが取れなかった事で、当初その実力に疑問を抱く者も少なくなかったが、2シーズン目を迎えたヨーロッパF3選手権で突如開花。第5戦スパ・フランコルシャンのレース3で初優勝を獲得すると、続く第6戦シルバーストンのレース2、第7戦ミサノのレース1で立て続けに勝利。第8戦ニュルブルクリンクでは3レース全勝を挙げて、父ミハエルから受け継いだ”皇帝”のDNAを覚醒させた。

第9戦シュピールベルク(オーストリア)の決勝レース1で勝利を収め、ポイントリーダーのダン・ティクタム(モトパーク)から選手権首位の座を奪うと、レース2でもポールポジションから勝利。後半に怒涛の勝利を積み重ねて見事逆転タイトルを果たしてみせた。

主なキャリア

父親があまりにも大物であったため、世間からの注目を避けるために母コリーナの旧姓を用いて”ミック・ベッシュ”というエントリー名で2008年にキャリアをスタートさせた。本名を明かしたのは2013年に父ミハエルがスキー事故で頭部損傷を負った後で、ADAC-F4選手権でのシングルシーター・デビューの歳であった。

その後、イタリアF4選手権を経て2017年にプレマ・パワーからF3ヨーロッパ選手権にステップアップ。2018年はプレマ・セオドールチームに移籍し、ポールポジション7回、優勝8回、ポディウム13回を獲得。ダン・ティクタムを交わしてチャンピオンを獲得した。

この活躍に対して、フェラーリとメルセデスが水面下で獲得競争をスタート。結果、フェラーリ・ドライバー・アカデミーへの加入が発表され、プレマ・レーシングからの2019年FIA-F2選手権へのステップアップが決まった。

F1の登竜門に位置づけられるF2での初年度は、第8戦ハンガロリンクのスプリントレースで初優勝を飾り年間ランキング12位で終えた。またこの年は、4月に開催されたバーレーンのF1インシーズンテストに参加。フェラーリとアルファロメオのマシンをドライブした。

概要
2008 ミック・ベッシュという偽名でキャリア開始
2011-12 ADACカート・マスターズKF3クラスに参戦
2013-14 ADACドイツ・Jrカート選手権に参戦
世界カート選手権に参戦
2015 MRFチャレンジ・フォーミュラ2000に参戦
表彰台2回で年間10位
ファン・アメルスフォールトからADAC-F4ドイツに参戦
優勝1回、表彰台2回で年間10位
2016 プレマ・パワーからイタリアF4選手権に参戦
優勝5回、表彰台10回で年間2位
プレマ・パワーからADAC-F4選手権に参戦
優勝5回、表彰台12回で年間2位
MRFチャレンジ・フォーミュラ2000に参戦
優勝4回、表彰台9回で年間3位
2017 プレマ・パワーからFIA-F3ヨーロッパ選手権に参戦
表彰台1回で年間12位
2018 プレマ・セオドールに移籍してFIA-F3ヨーロッパ選手権に参戦
優勝8回、表彰台14回でチャンピオン
F3マカオGPに参戦
5位フィニッシュ
2019 フェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入
プレマ・レーシングからFIA-F2選手権に参戦
優勝1回で年間12位
独代表としてレース・オブ・チャンピオンズに参戦
フェラーリとアルファロメオからF1バーレーンテストに参加
2021 ハースからF1デビュー

F1でのカーナンバーは「47」

ミック・シューマッハはF1でのカーナンバーに「47」を選んだ。その理由として、父のチャンピオンシップ獲得数の影響を認めた上で「4と7は本当に好きな数字の2つ」「家族の誕生日を足し合わせると47になる」と説明した

家族

父はミハエル、母はコリーナ。2歳年上の姉ジーナ=マリアとの4人家族。

名前 続柄 誕生日
ミハエル・シューマッハ 1969年1月3日
コリーナ・シューマッハ 1969年3月2日
ジーナ=マリア・シューマッハ 1997年2月20日
ミック・シューマッハ 本人 1999年3月22日

ミハエルは2013年のスキー事故で頭部を負傷して以来、療養中であるとされ、詳しい容態は一切伏せられている。ミハエルの弟である叔父のラルフ・シューマッハも6勝を誇る元F1ドライバーであり、ラルフの息子で従兄弟にあたりダビドもレーシングドライバーとしての道を歩んでいる。

写真

2018年のF1イタリアGPでポールポジションを獲得し、ミック・シューマッハと写真を取るフェラーリのキミ・ライコネン
© Ferrari S.p.A.、2018年のF1イタリアGPでポールポジションを獲得し、ミック・シューマッハと写真を取るフェラーリのキミ・ライコネン

2018年 FIA F3選手権第8戦ニュルブルクリンクで優勝したミック・シューマッハ
© FIA F3、2018年 FIA F3選手権第8戦ニュルブルクリンクで優勝したミック・シューマッハ

雨のレッドブル・リンクでロバート・シュワッツマンを率いて周回をリードするミック・シューマッハ、2018年 欧州F3第9戦レース1
© FIA F3、雨のレッドブル・リンクでロバート・シュワッツマンを率いて周回をリードするミック・シューマッハ、2018年 欧州F3第9戦レース1

2019年のレース・オブ・チャンピオンズに参戦するピエール・ガスリーとミック・シューマッハ
2019年のレース・オブ・チャンピオンズに参戦するピエール・ガスリーとミック・シューマッハ