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アレックス・ザナルディ、移送先の病院で6月の事故以降4度目の手術
容態の悪化に伴い、7月24日(金)にリハビリテーション施設からミラノ・セグラーテのサン・ラッファエーレ大学病院に移送されたアレックス・ザナルディが4度目の手術を受けた。手術は成功し、臨床状態は安定しているという。
6月19日の交通事故によって頭部に重症を負い、1ヶ月近くに渡って誘発的昏睡状態に置かれていた元F1ドライバーは先週、鎮静剤の投与から開放され、ロンバルディア州レッコのリハビリテーション施設へと移ったが、まもなく容態が悪化。ミラノの大学病院への移送され手術が行われた。
病院の発表によるとザナルディはサン・ラッファエーレ病院に搬送された翌25日(土)に、頭部外傷による合併症の治療のために脳神経外科手術を受けたという。脳神経外科手術室長のピエトロ・モルティーニ医師が執刀した手術は無事に成功した。
Skyイタリアは、鎮静剤の効果が薄れていくことで覚醒へと向かったザナルディが、昏睡状態中には知覚しようのなかった痛みや苦痛、発熱に見舞われていたと伝えている。
53歳のイタリア人アスリートはかつて、トップドライバーとしてF1世界選手権やCARTで活躍していたものの、2001年のアメリカンメモリアルで大クラッシュに見舞われ、両足切断を余儀なくされた。
だが、強靭な精神力で以て事故から2年も経たないうちにレース活動に復帰すると、今度はハンドサイクリングに転向し、これまでにパラリンピックで金メダル4つを獲得。2021年の東京大会に向けて調整を続けていた最中に事故に見舞われた。