アストンマーチンF1チームのセバスチャン・ベッテル、2022年10月2日F1シンガポールGP
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

セバスチャン・ベッテル、”鈴鹿好き”が高じて日本のレースへの将来的な参戦の可能性除外せず

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今季末限りでF1キャリアに終止符を打つセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)は、鈴鹿での日本GPという条件であれば、1戦限りでのF1復帰を「真剣に」検討すると述べると共に、日本のレースカテゴリーへの将来的な参戦の可能性を除外しなかった。

日本GPでの4度の優勝経験を持つベッテルは、カレンダーの中で「最も好き」なのは鈴鹿サーキットだと公言して止まないグリッド随一の”鈴鹿愛好家”だ。

キャリア通算11回の鈴鹿でのレースのうち、表彰台に上がれなかったのは僅か3回に過ぎず、2011年にはここで2度目のドライバーズタイトルを勝ち取っている。

自身にとっての鈴鹿ラストランを前に行われた6日(木)のプレスカンファレンスの中でベッテルは「寂しくなるね。ここは本当に大好きなコースなんだ。傑出してると思う」と鈴鹿への熱い想いを語った。

「最初に来た時からここは僕にとって特別な場所だった。兎にも角にもコーナーのレイアウトだね。第1セクターは象徴的だし、それにここはF1唯一の八の字型のコースだ」

「おまけに雰囲気もいいし、ここでのF1の注目度はクレイジーなほどだし(笑、本当にいい思い出がたくさんある」

「これまでのレースでは、これが最後だとは思ってドライブしていなかったけど、ここではちょっと違う感じがする。今週末のセッションと日曜日のレースを楽しみにしてる」

ベッテルは引退後の計画についてこれまで一度も明かしていないが、鈴鹿でのレースであればF1復帰を真剣に検討するつもりだという。

「もしかしたら、この中の誰か(他のF1ドライバー)が、ここでのレースの際に少し体調を崩すかもしれない。そうなってほしくはないけど、僕としては鈴鹿での1戦ならカムバックするよ!」

「もし誰かが1レースのために喜んで契約してくれるならね!。勿論、シートを譲る側の方のドライバは嫌だろうけど、僕は真剣に検討するつもりだ」

鈴鹿でレースが行われているのはF1だけではない。ベッテルは、全日本スーパーフォーミュラ選手権やスーパーGTなど、日本のレースカテゴリーへの将来的な参戦の可能性について「絶対にないとは言い切れない」と語った。

「ここは無数の理由で最高のサーキットだし、未来がどうなるかなんて誰にも分からない」

「今のところ、そういう予定はないけど、日本では幾つかエキサイティングなレースが行われているだろうし。どうなるだろうね」

「もちろん、僕はドライブするのが大好きだし、このサーキットではいつも自分が生き生きと情熱を持って走ってきたように思う」

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