笑顔でチームメンバーを話を交わすセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、2022年9月10日F1イタリアGP
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

セバスチャン・ベッテル、F1引退後の初レース決定「これ以上相応しい場所はないね!」

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2022年11月のアブダビGPを以てFIA-F1世界選手権から引退するセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が、2023年1月28〜29日に開催されるレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)に参戦する事が決まった。

4度のF1ワールドチャンピオンは引退後のレース活動について明言を避けている。ただ、様々なカテゴリーのトップドライバー達が集うオフシーズン恒例のオールスターイベント、ROCはベッテルにとっての「ライフワーク」だ。

1988年初開催のROCはこれまでに、北京の鳥の巣スタジアムやパリのスタッド・ド・フランス、英国のサッカー競技場ウェンブリー・スタジアム、メキシコシティのフォロ・ソルなど、バリエーションに富んだ場所を決戦の舞台として選んできた。

2023年のROCは前回大会に引き続き、スウェーデンのピテ・ハブスバッドに設けられる雪と氷に覆われた特設コースが舞台となる。

「F1引退後の初レースとしてROCほど相応しい場所は他に思いつかないよ」とベッテル。

「僕にとっては今回で11回目の参加だ。特別なイベントだし本当に楽しい。だから何度も参加してるんだけどね」

「雪上や氷上でのレースはあまり経験がないから、前回大会は凄く勉強になった。個人戦で決勝に進み、セバスチャン・ローブと競い合えたのは嬉しい驚きだった」

「再びステアリングを握るのが待ちきれない。チーム・ドイツとして再びROCネイションズカップ・タイトル獲得の手助けができればと思ってる」

ベッテルは7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハとタッグを組み、2007年から2012年までROCネイションズカップの6連覇を果たした。

また、ミハエルの息子ミックと組んだメキシコでの2019年大会では、チーム・ノルディックに次ぐ2位を獲得した。

個人戦としてはロンドンで開催された2015年大会で9度のル・マン24時間ウィナー、トム・クリステンセンとの最終対決を制し「チャンピオン・オブ・チャンピオン」の栄冠に輝いている。

2022年2月6日に開催された2022年レース・オブ・チャンピオンズ(ROC)で優勝したセバスチャン・ローブと2位のセバスチャン・ベッテル(アストンマーチンF1チーム)Courtesy Of Race Of Champions

2022年2月6日に開催された2022年レース・オブ・チャンピオンズ(ROC)で優勝したセバスチャン・ローブと2位のセバスチャン・ベッテル(アストンマーチンF1チーム)

ROCは2023年の参戦ドライバーの第一弾としてベッテルに加えて、1998年と1999年のダブルF1王者ミカ・ハッキネン、Wシリーズチャンピオンのジェイミー・チャドウィック、ROCネイションズカップ・タイトルの防衛に臨むペターとオリバーのソルベルグ親子、そして地元フィンランド出身でWorld RX 4冠を誇るヨハン・クリストファーソンの参戦を発表した。

ドライバーがペアとなり国別に競い合うROCネイションズカップは1月28日(土)現地12~
15時に開催される。世界最速ドライバーの称号を懸けて戦う個人戦のROCチャンピオンズレースは1月29日(日)現地12~15時に行われる。