マックス・フェルスタッペン、FIS アルペンスキー・ワールドカップ2019 - 2020 オーストリア大会にて
copyright Red Bull Content Pool

フェルスタッペン、世界王者獲得に本気「最悪のケースでも全戦表彰台獲得が目標」

  • Published: Updated:

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、史上最多となる22戦がひしめく2020年シーズンのF1世界選手権の全てのレースにおいて、最低でも3位表彰台を獲得したいとの考えを示した。若きオランダ人ドライバーは、史上最年少チャンピオン獲得に向けて本気モードに入っている。

フェルスタッペンは、レッドブルがホンダ製F1パワーユニットを搭載した初年度にいきなり3勝を挙げて、2019年のドライバーズ選手権でメルセデスの2人に次ぐ3位を獲得した。ルノーからホンダへと搭載PUが変化したため、昨季型のRB15は”間に合わせ”的なニュアンスがあったシャシーであったが、今季RB16はそうではない。

フェルスタッペンは「あまり出歩きたくなかった」という理由で、昨年12月の最終アブダビGPを終えた後、多くの時間を自宅で過ごしたものの、年明けのタイミングと共に本格的なトレーニングを開始。ディフェンディング・チャンピオンのルイス・ハミルトンと戦いに備えて、今季の活動をスタートさせた。

年明けに2023年までの契約延長を発表したフェルスタッペンは、Sky Sportsのインタビューに応じ「もはや誰もレッドブル・ホンダに留まる事に疑問の声を投げかけたりはしない」と契約更新の正当性を強調した上で、「僕らは今年、去年よりももっと上手くやれるよう頑張るつもりだし、タイトルをかけて戦いたいと思ってる」と意気込みを語った。

「昨シーズンは幾つかのラウンドで優勝を懸けて争う事が出来なかったけど、今年は(例え勝利が望めないグランプリであったとしても)できる限り多くのポイントを集めて、最大限の結果を得る必要がある」

「今年以降は、少なくとも全てのレースで表彰台を懸けて戦い続けたいと思っている。最悪のシナリオであったとしても、3位を目指して戦うつもりだ。凄く胸が高鳴っているし本当に楽しみだよ」

「チームとして、僕らはタイトル争いを目指しているし、結果を残したいと願っている。現時点では、ライバルと比較した場合の僕らの立ち位置が分からないから、どうなるかについては断言は出来ないけど、時が経てば明らかになる。僕らは前進するためにあらゆる事に取り組んでいるし、正しい方向に向かって進んでいる」

仮に全22戦で最低でも表彰台に上がった場合、少なくともトータルで330ポイントを手にする事になる。昨年のドライバーズランキングで2位に輝いたバルテリ・ボッタスは326ポイント、タイトルを勝ち取ったルイス・ハミルトンは413ポイントを稼いでいる。

フェルスタッペンは「僕は常に、ドライバーとしてのより高みを目指したいと思ってる。100%完璧なんて事は絶対にありえないし、パーフェクトなシーズンになる事もまた起こり得ないけど、できるだけそれに近づけるよう努力している」と付け加えた。