ヤス・マリーナ・サーキットを歩くストフェル・バンドーン
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マクラーレンF1、2018年限りでのストフェル・バンドーンのチーム離脱を発表

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マクラーレンF1チームは2018年9月3日、レギュラードライバーを務めるストフェル・バンドーンの放出を正式発表した。マクラーレン・ホンダ時代の2014年にテストドライバーとしてチームに加入、2017年に引退したジェンソン・バトンの後任としてF1デビューを果たした26歳のベルギー人ドライバーは今季限りでチームを離脱する。

アロンソの後任としてチームは、来季よりカルロス・サインツを起用する事を明らかにしているが、現時点でバンドーンの後任は発表されておらず、ザク・ブラウンCEOは、然るべきタイミングで来季のドライバーラインナップを公表するとしている。近日中の発表の見通しは薄そうだ。

バンドーン放出発表のちょうど一時間後、チームはバンドーンの後任としてジュニアドライバーのランド・ノリス起用を発表した。

「過去5年間に渡って僕を信頼し続けてくれたマクラーレンに心から感謝してる」とバンドーン。「ヤングドライバーとしてマクラーレンに加入して以来、僕はテスト権リザーブドライバーとしてキャリアを積み、その後フルタイムのレースドライバーとしてこのチームからF1にデビューした」

「チーム全員が期待していたような成功を未だ達成できていないけど、過去2シーズンに渡ってマクラーレンのためにレースができた事を楽しんできたし、チームのみんなと素晴らしい関係を築くことが出来て満足している」

「マクラーレンで過ごした時間は、僕のキャリアの中で重要なチャプターだった。このチャンスを与えてくれたシェイク・モハメド・ビン・エッサ・アル・カリファ会長とマンスール・オジェ(大株主)に感謝したい。今シーズンの残りの7レースのために全力を尽くすつもりだ。来るべき時が来たら来シーズンの僕の計画をお知らせするつもりだ」

ザク・ブラウンCEOはバンドーンのこれまでの仕事ぶりを高く評価すると共に、今後のキャリアでの成功を祈っているとの声明を発表した。

「ストフェルのチームに対する献身的な働きに心底感謝している。彼はジュニア時代に数々の成績を上げてきた才能あふれるレーシングドライバーだ。F1デビューの一翼を担えた事を誇りに思っている。テストドライバー時代から始まって、2016年のバーレーンGPでのデビュー戦における見事なポイント獲得に至るまで、マクラーレンは彼と歩みを共にしてきた」

「我々が彼の真の才能を発揮できるようなマシンを用意できていないのは明らかだが、彼と共に仕事をしてきた我々は、彼が素晴らしいチームプレーヤーである事を知っている。仕事に対する倫理観は素晴らしく、彼はチームの中で高く評価されているし、我々は彼と共に働ける事を楽しんできた」

「彼と共にもっと成功した結果を達成したかったのは間違いないが、彼は今後もマクラーレンファミリーの一員であり続ける。現時点では将来に関して検討を進めつつ、2018年の残りのグランプリに集中している。ストフェルとフェルナンドの二人共が今シーズン限りでチームを去るとは言え、出来る限り多くのポイントを獲得すべく、全力でレースに挑んでくれる事を確信している」

「ストフェルが次のキャリアで何をするにしろ、我々は彼の施工を祈っているし、あらゆる方法でサポートするつもりだ。2019年のドライバーラインナップについては、来るべき時が来たら発表する予定だ」