ルノーのユニフォームを纏ったカルロス・サインツ
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ルノー初陣のサインツJr.「できるだけ早くヒュルケンベルグから学びたい」F1アメリカGP 2017《preview》

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カルロス・サインツは、ルノーのマシンR.S.17に一刻も早く慣れるため、新しいチームメイトとなるニコ・ヒュルケンベルグの力を借りる予定だという。日本グランプリを終えた後、シーズン途中にトロ・ロッソからルノーに移籍したサインツにとって、日本時間21日(土)から始まるアメリカGPがルノーでの初陣となる。

サインツは48ポイントを獲得しタイトル争いで9位、一方のヒュルケンベルグは34ポイントで10位につけている。サインツは、ヒュルケンベルグの印象を以下のように語る。

「ニコとはチャンピオンシップで接戦だけど、トラック上でバトルしたことはあんまり無いんだよね。一緒に働けるのをすごく楽しみにしてるよ。彼は素晴らしいドライバーだし、グリッド上で最も才能のある人の一人だと思う。F1での経験もすごく抱負だ。できるだけ早く彼から学ぶつもりだよ。うまくいけば、シーズンが終わる前に二人でもっとポイントを稼いで、チームがチャンピオンシップで更に上に行く手助けが出来るんじゃないかな」

サインツは、R.S.17を熟知しているヒュルケンベルグと対等のパフォーマンスを今季中に示すのは困難との見方を示しているが、早期に結果を出すためには一刻も早くチームとマシンに慣れる必要があるという。

「オースティンに行く前にやらなきゃならないハードワークが幾つかあるんだ。人にもたくさん会う予定だよ。慣れるのに少し時間がかかるとは思うけど、出来るだけ早く馴染めるようにって思ってるし、やれる自信はあるよ。まずは人と車を知ることが重要だと思う。大きな挑戦だしモチベーションも高い。シーズン終盤に向けてプッシュしていくために、車の限界を見極めてマシンを操作する事にも慣れないとね」

デビュー戦の舞台サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、サインツが昨年のベストレースとして挙げる相性の良いサーキット。ドライコンディションとなった2016年のグランプリでは10番グリッドからスタートし、6位入賞を果たした。

「オースティンはお気に入りのサーキットの1つなんだ。去年はF1でのベストレースに入る6位フィニッシュだった。ここを速く走る方法は分かってるから、自信持って走れるよ。でも、まずは車とエンジニアに慣れる事だね。最初のセクターは最高さ。マシンの方向転換が激しい上に超速いからG(重力)がものすごくキツイんだ。最近の新しいサーキットの中では良いデザインだよね。僕はここのサーキットが大好きだし、R.S.17の限界を知る良い機会になるはずさ」

トロ・ロッソでのラストランとなった日本GPでは、一周目でリタイアという不甲斐ない結果となってしまったサインツ。ルノーでの新しい門出とヒュルケンベルグとの争いに注目が集まる。

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